センチになる初秋/Ciara「Better Thangs」

ラムゼイ・ルイス、ジェシー・パウエル、マーヴァ・ヒックス、ファラオ・サンダース、ヴァーノン・バーチと、アーティストの訃報が相次いで凹む今日この頃。今日(9/29)になってクーリオの訃報までも(泣)。訃報の多さは自分が歳を取ったということでもあるのでしょうか。寂しいなぁ。

人の死に優劣をつけるのは違うと思いますが、どうしてもリアル・タイムで聴いていたアーティストは思い出深く。中でもジェシー・パウエルは3rd『JP』(2001年)と4th『Jesse』(2003年)のライナーを書いたので思い入れが強いです。

(左上から時計回りに1st『Jesse Powell』、
2nd『You Should Know』、3rd『JP』、4th『Jesse』)

亡くなった翌日、ずーっと彼のアルバムを聴いていましたが、大ヒット曲「You」以外にもいい曲いっぱい。

Jesse Powell / It’ll Take The World
この曲なんて嫌いな人いないと思いますが、どうでしょう。ソングライトに3ボーイズ・フロム・ニューアーク(懐かしい!)の一員にして、テイマー・ブラクストンの元夫であるヴィンセント・ハーバートが参加しているというのがR&Bファン的トピックでしょうか。

Jesse Powell / I Wasn’t With It(Pete Rock Remix)
超シンプルで淡々としたループ・トラックなんだけど、なぜかクセになるピート・ロックによるリミックス。地味な仕上がりのわりに(?)当時結構騒がれた記憶。

クーリオもレイクサイド「Fantastic Voyage」使いの「Fantastic Voyage」とか、スティーヴィー・ワンダー「Pastime Paradise」使いの「Gangsta’s Paradise」とか、親しみやすいネタ使いの曲が多くて、みんな好きでしたよね。東海岸派か西海岸派か(もちろんヒップホップの話)、という今思えば超不毛な討論と仲間内でしていた10代を思い出します。不毛だけど青春だったなー。

Coolio / 1,2,3,4(Sumpin’ New)
ここはあえて、上記曲ではなく、ミュージック「In The Bush」のフレーズを引用したこの曲を。ミュージック(Musique)はパトリック・アダムスがプロデュースし、ジョセリン・ブラウンがヴォーカルを務めたグループ。パトリックも以前書いた通り、今年亡くなっちゃいましたもんねぇ……はぁ(泣)。

Musique / In The Bush
こちらが元ネタ。

他にも冒頭に記したアーティストの思い出ソングもたくさんあるのですが、長くなってしまうのでまたの機会に。
それにしてもジェジー・パウエル51歳、クーリオ59歳、人生100年時代に早すぎますね……。みんな長生きしてほしいなぁ。
と、センチになる初秋なのでした。センチになるのは好きな人を想ってだけでいいですよ。なんちゃって。


<今日の1曲>
Ciara feat. Summer Walker / Better Thangs

センチになるような超メロウな曲をピックアップしようかと思いましたが、ビッグ・コラボ曲がリリースされてしまったので、こちらを。これもセンチっていったらセンチですが。ゴースト・タウンDJ’s「My Boo」に繋げたくなるような曲……って、ようはアトランタ・ベースな曲なんですが、2人の甘酸っぱい歌声がマッチしたキュートなミディアムとなっております。シアラは近々アルバム出るのかな?楽しみですね。

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