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メロウでスピリチュアル、時々小芝居/Diddy「Space」

来日ラッシュのトキオ・ジャパン。ビルボードライヴ東京だけでも1週間でdvsn、ザップ、Mndsgn(マインドデザイン)&デヴィン・モリソン、テラス・マーティンがライヴをするという盛況っぷり。
この感じ、96,7年くらいににウータン・クランとATCQとザ・ルーツが一気に来た時と似てますね……って違うか(汗)。けどコロナ前に戻ったようで嬉しいです。といってもまだまだ感染者も増えてますし、皆様引き続きご自愛くださいませ。

さて、そんな来日ラッシュの中、私はdvsnに続き、Mndsgn&デヴィン・モリソンのライヴに行ってきました(9/13)。
2週連続読みにくい名前のアーティスト(笑)。そして普段引きこもり&ワンオペな私が2週連続でライヴに行くなんて本当に珍しい。
お留守番してくれる息子に感謝しつつ(最近は私がいない方が嬉しいらしいが。怒)、メロウでスピリチュアルな彼の音楽を体感すべく足を運んできました。

斜め横から撮れば私が反射しないということを学びました(笑)

dvsnの時と同様、今回もファースト・ステージ。しかもdvsnの時より30分早く17時半開演。ということで客入りを勝手に心配してましたが、ほぼ満員。さすがストーンズ・スロウの看板アーティスト。ストーンズ・スロウの人気の高さも窺えました。なんかオシャレな人多かったし(←完全に偏見ですw)

昨年リリースのアルバム『Rare Pleasure』に因んだバンド=ザ・レア・プレジャーズを引き連れてのライヴでしたが、このバンド・メンバーが豪華。ライオンミルクこと日系人キーボーディストのモキ・カワグチらに加え、ベースにはビートメイカーのスワーヴィーが参加。この日、超偶然隣に居合わせた古い友人(昔夜遊びの場でよく会ってた子)が「スワーヴィーって、あのスワーヴィーですか?!」とこの日一番と言っていいくらい興奮していたのが印象的でした。ザッツ・わかる人にはわかるラインナップ。

Swarvy&Mndsgn / A Song About Timing feat. Nia Andrews
せっかくなのでスワーヴィーの曲も。彼単独名義の曲ももちろんあるんだけど、Mndsgnと共作したこの曲が本当にカッコいいので。最高すぎるLAビートR&B。

主役のMndsgnは白装束のような衣装にロン毛を下ろした“尊師感“満載のスタイル。そのルックスも相俟って一層スピリチュアルな空気を醸し出してましたが、しかし蓋を開ければかなりファンキーでチャーミングで、LAらしいカラッとした感じもあって、思ってた以上にレインジの広い内容でした。小芝居もたくさんあったし笑。
もちろん、スロウでのメロウな音世界も素晴らしく。会場が一気に幻想的な空気に包まれて、とことん浸ってしまいました。

Mndsgn / Finallyalone
8月末に出たばかりの最新シングル。この魅惑的な感じは彼独自のものだなーと思います。

そしてデヴィン・モリソン。ゲストということで、途中から登場するんだろうなぁと思ってたら、バンド・メンバーと一緒に最初から登場し、バンド・メンバー然とコーラスやMPC(多分)、鍵盤ハーモニカを担当してました。こんなにゲスト感皆無でいいのかと思ったほど(笑)。
けど途中、ちゃんとソロ・タイムもあって(当たり前)バンド・アレンジも最高だった代表曲「With You」やネオソウルな「P.B.J.」などを披露。やって欲しいなーと思ってた「Yamz」はやってくれず。残念。まぁ、本人名義の曲じゃないから仕方ないか。

Masego, Devin Morrison / Yamz
2021年ベスト・ソングの1曲に選んだ大好きな曲。フェッティ・ワップによるリメイク「Sweet Yamz」や、チャーリー・ウィルソンが参加した #yamzchallenge なんかもあり。

そうそう、デヴィンといえば、日本で英会話教師をしていたことでも有名(?)ですが、鍵盤を奏でながら「ただいま〜ただいま〜」と日本語で歌ってました(笑)。
キーボードを弾きながら歌う姿がスティーヴィー・ワンダーに似てるなーと思ったり(ちょっと上を向いて歌う感じとか、首の角度とか)。

Devin Morrison / Ayako
日本大好きデヴィンさん。その名も「アヤコ」という曲を歌っております。アヤコって一体誰だよ!って感じですが、このMVを見れば一目瞭然です。ちなみに「Shohoku(湘北)」という曲もあります(笑)。

その他詳しいことは次号のミュージック・マガジン誌にてライヴ・レポートを書くのでそちらをご覧になってください……って、ほとんど書いちゃったな(汗)。編集部の人がこれを読んでないことを祈ります…。

ライヴ終了後に周りの人達が「良かったねー」と言い合ってるのが印象的でした。私もライヴ観る前よりもずっと彼のことが好きになりましたよ。
色んなフェスにも参加してるし、Jazzy Sport表参道店のオープニングにも遊びに来ていたらしいし(ジャジスポ社長情報)またちょこちょこ日本に来るでしょう。またライヴ観たいなー。もちろんデヴィンも!(次は単独公演でよろしく!)


<今日の1曲>
Diddy / Space feat. H.E.R.

出る出る詐欺で終わるだろうと思っていたディディのアルバム『The Love Album:Off The Grid』がついにリリース。蓋を開けたら23曲入り、1時間23分と、とんでもなく特大ボリューム! 家事をやりながら1日かけて聴きましたよ。しかも参加アーティストがベイビーフェイス、メアリー・J・ブライジ、ジョン・レジェンド、ジャスティン・ビーバー、バスタ・ライムス、ハーブ・アルパート、タイ・ダラー・サイン、サマー・ウォーカー等々、とてもじゃないけどここには書ききれない(書くのが面倒さい笑)くらいの人数&豪華さ! 全ての権力を注ぎ込んだという感じ(笑)。どの曲をピックアップしようかなーと思ったけど、この特大アルバムのラストを飾るこの曲を。はっきりいってディディ感皆無(とは言わずとも希薄)、H.E.R.の世界観が全面に出たスロウ・チューンとなっております。けどいいの、好きだから。

Diddy / I Like feat. Mary J. Blige
やっぱりメアリーとのコラボは胸熱なのでこちらもあげておきます。メアリーの「Don’t Go」を冒頭でサンプリングしたミディアム・スロウ。メアリーの落ち着いた大人の歌声が素敵です。アルバムだとこの曲の前にK-Ciヘイリー参加の「Stay Part1」という曲が収録されてるんですが、この曲順はわざとなんでしょうか(笑)。

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