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2024年振り返り
こないだ鬼に豆をぶつけたばかりのような気がするのに、気づけば12月ももう半ば。
いよいよ年末という空気になってまいりましたが、皆様はいかがお過ごしでしょうか。
北城は、沢山のご縁に恵まれ、とても鮮やかな1年を過ごすことができました。
さっそく1月から振り返ってみます。
1月 ショートフィルム公開
『モドキとヤギのあてどない旅』
【総監督/音楽】近藤良平
【映像演出/撮影】湯越慶太
短編映画に出演させていただきました。
ヤギやザリガニと共演するのは流石に初めてでしたが、何となく仲良くでき良かったです。
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2月 舞台稽古に励む
初めてのことだらけの日々
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3月の舞台公演に向け、ダンスを覚える、戯曲を制作する、語りの台本を作る、語りの稽古をする、寸劇の立ち回りを覚える、身体表現について吸収する、合間に沢山の取材対応、平日は本業を頑張り退勤後はひとり稽古、などなど、という日々でした。
世界に誇る芸術劇場で、世界に誇る技術を持つ方々と接する日々。
普通に生きていたらまず会話すら叶わないような方々と交流できたことは私にとってとても大きなことで、心身ともに鍛えられた月でした。
3月 舞台出演
会場はほぼ満席
ゲネプロを終え、いよいよ2日間の公演がスタート。
当初は2階席以外の席が予約席となっていましたが、記者の方が連日熱心に企画をご紹介くださったおかげか、有り難いことに反響が大きくなり、2階席も全開放となり、2日間合計のキャパシティは約1400席となりました。
特別美しいものを沢山目に映した2日間でしたがカーテンコールの最中に見た客席の眩しさが一番綺麗でした。
私はこの時の眩しさを一生忘れないんだろうと思います。
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埼玉県知事の大野さんに怪談を聴いていただけたことも、「面白い奇跡が起きてるなあ」という感じで嬉しかったです。
3月は、大阪へ出張して怪談を語らせていただいたり、関東へ帰ってすぐに講演会があったり、その講演会の様子もテレ玉さん(この世で一番好きなテレビ局)に取材いただけたりと、有り難いことばかりの日々でした。
4月 お祭りの保存、読み聞かせ
篠笛を教わる
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3月の舞台の影響で「伝統文化って愛しい」と、何かに目覚めた北城。
4月から、埼玉県内、群馬県内のお祭りの立ち上げに携わったり、踊りで参加したり、笛を吹いたり、という活動を細々と開始。
大変貴重な篠笛を職人さんからプレゼントいただき、少しだけ吹けるようになったおかげで、活動の幅が広がった感じがしました。
あとは、ナレーターの有野優樹(ありのひろき)さんと北与野のでこぼこ書店さんで『こわいおはなし会』を開催したり、舞台関係のご縁で琴(遊琴)をいただいたり、演奏のコツを教わったりと、ものすごく文化的な月でした。
5月 川越妖怪夜歩き、友達と遊ぶ
掛川花鳥園、薔薇園、十輪寺など
丸一日休み、という日がほとんどないまま5月に突入した北城。
「沢山遊びたい」という気持ちに駆られ、友達と掛川を旅したり、文通友達と薔薇園に行ったり(数年間文通しこの時が初対面)、小鹿野の十輪寺さんで浮と港さん&笹久保伸さんのLIVEを観て心揺さぶられたり。
ここには書けないけど「こんなこともあるんだ」という面白いことも沢山起きて、良い意味でおもちゃ箱をひっくり返したようなゴチャゴチャした日々でした。
妖怪屋さんの川越妖怪夜歩き・魅世物小屋では狐面をつけて練り歩いたり、阿部定の話をしたり。沢山の美麗で楽しいコスプレイヤーさんのお姿を間近で目にし、本格的なコスプレにも興味が出てきた月でした。
6月 カンパニーグランデ、紙芝居デビュー
さいたま芸術劇場発の表現集団に参加
6月から、さいたま芸術劇場を拠点とする表現集団カンパニーグランデに参加することになりました。前身にあたる団体は故蜷川幸雄氏主宰のゴールドシアターやネクストシアターなど。
講師の皆様は、東京芸大学長・日比野克彦さんやEGO-WRAPPIN'中納さんなど錚々たる顔触れ。応募総数は832人。参加が決定したのは120人。
どんな感じの120人かと言いますと、(まだお会いしたことがない人もいそうですが)、
「絵を描いて切り抜いて影絵を作りましょう」と講師の方から言われれば、基本みんな描けるし、かなり上手だし、手早く仕上げられるし、物凄く器用な人達の集まりという感じで、毎回毎回新鮮なことしか起きなくて物凄く面白いです。
ちなみにカンパニーグランデは、今後も定期的にメンバーを募集するとのこと。今回は参加できなかったという方にもチャンスがあります。
6月は他には、妖怪紙芝居デビューしたり、子供に囲まれながら狐踊りをしたり、ユニバーサルデザインの勉強をしたり、女性8人で伊香保温泉に行ったりと、大変賑やかでした。
7月 社会学者さんとコラボ、ディストピア文学の読書会
人に話しかけまくり、本を読みまくる
1978年に飯能エリアの新聞・文化新聞に口裂け女のニュースが載り、その後社会現象となった……という出来事が面白すぎるということで、社会学者の佐藤裕亮先生とコラボが決定。
社会学者目線&怪談師目線で口裂け女を考察するトークイベントを開催しました。
私が本業でデータ分析を扱っているということで、短期間に数十人規模のインタビューをおこない、データにまとめました。
私は、1970年代に父がある場所で目撃した赤いワンピースの女性について語り、佐藤先生は佐藤先生で色んな切り口から都市伝説を哲学してくださり、大変面白かったのですが、会場のお客様の中に「宮沢湖のあたりを一時期毎日通っていました」という方がいて、その方が最後の最後に、
「口裂け女なんている訳ないんですから。確かに、宮沢湖はいつ通ってもひとりで立ってる女性を見掛ける場所でしたよ。でも、女性が立ってるだけっていうのは、現実に起こり得ることで、全然おかしくないですから」
と大きめの爆弾を投下してお帰りになったことが面白すぎました。
文化新聞さんともお話叶いましたし、「やってよかった!」「やる価値が大いにあった!」と、テンションが上がった企画でした。
ちなみに口裂け女にまつわるアンケートは、初歩的な統計手法に則って400人分集めるのが目標。もう少し落ち着いたらアンケートの採集を再開します。
8月 山陽旅行、城巡り
姫路城のガイドさんに衝撃を受ける
岡山→姫路→広島を歩きながら城郭を巡り、現地のガイドさんと沢山お話しました。
私が解説を頼んだ姫路城のガイドさん(姫路城は有償でガイドさんを付けることが可能)はどうやらトライリンガルの方で、英語は勿論、中国語も滑らか。
世界遺産のガイドさんは知識も社交力も桁違いで、お話していて本当に勉強になりました。
9月 マルシェ出店準備、EGO-WRAPPIN中納良恵さんのワークアウト
手芸沼に落ちる、中納良恵さんと一緒に歌う、スプーン曲げを生で見る
この頃は10月開催のイベントの準備に勤しみ、延々と編み物をしたり、オーブン陶芸で色々焼いたり、刺繍をしたり、ビーズやレジンで色々作ったりしていました。
"夜の海"をモチーフに、絵本を作ったり、レイアウトを考えたり、しおりをデザインして入稿したり。けっこう目まぐるしかったです。
でも以前より編み物が好きになり、この企画のおかげでマフラーを編めるまでに成長しました。
そしてカンパニーグランデでは、EGO-WRAPPIN中納良恵さんのワークアウトがありました。
和音を重ねてハーモニーを生み出すような感じの海外の歌唱法とのことで、学生時代から毎日のように愛聴してきた楽曲の作り手、歌い手の方と同じ空間で一緒に歌うことができ物凄く嬉しかったです。
亡き母が一番好きだったアーティスト、EGO-WRAPPIN。天国の母もどこかから嬉しそうな顔で見てたんじゃないかと思います。
怪談関係(?)だと、都市伝説のイベントで怪シャドーさんはスプーン曲げが得意と知り、その場でスプーン曲げを見せてもらい、死ぬ程ビックリしました。
10月 ダンスのある星に生まれて
さいさい盆踊りをマスター
さいたま芸術劇場のダンス企画『ダンスのある星に生まれて』に参加しました。
主にやるのはマルシェ運営。
とはいえ、ダンスの企画に呼んでいただけるなんて思ってもみなかったので大変嬉しく、周りのブースの方とも仲良くでき、本当に楽しかったです。
商品は、箸置きとアクリルたわしが売れ残りましたが、他はほぼ完売。
さいさい盆踊りもマスターでき、かなり文化的な秋を過ごせた思います。
11月 福井で蕎麦、城郭について勉強、HP制作、人生初のデザフェス
物凄い提供者さんと遭遇
11月は、HP制作とHP制作のための準備(お城について勉強)をせっせとおこない、合間に取材も頑張っていました。
何も調べずに丸岡城(福井)へ行ったら、年1回開催のお蕎麦のお祭りがやっていて福井県で蕎麦を食べるという念願と丸岡城に行くという夢、両方がいっぺんに成就したり、
かと思えば「埼玉県内の不思議な体験談だけで200個くらいある」という埼玉怪談界隈のアンミカのような方に出逢ったりと、とにかくラッキーでした。
ちなみにこの提供者さんは恐怖の百貨店のような方で、地名をお伝えするともれなく体験談が返ってくるという凄まじさ。本当に日々助けられています。
また、この月はお世話になりまくっている知人とデザフェス(人生初参戦!)に行くこともでき、良い刺激を沢山貰えた月でした。
12月 文フリ東京&冬コミ出店
女性のみの怪談サークル・東女の怪
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生まれて初めて、文学フリマ東京と、冬コミに参加しました。
冬コミではどきどきしながら店番も経験しましたが、
・みんな優しい、温かい
・冬コミは14時半くらいに完売
という感じで、多幸感に塗れながらの帰還となりました。
2024年は、大きな怪我や病気もなく。
というか、病院に行く程の体調不良を一度も経験しなかった年というのは、今年が初めてかもしれません。あまりにも運が良すぎた、チャンスに恵まれすぎた年でした。
初めて尽くしの1年。
大変なこともありましたが、「一生大事にしたい」と思える沢山の出逢いがあり、常に沢山の方に支えられていました。
2025年はどうなるか?
まだ告知できないことばかりですが、「応援してくださった方々のおかげで、すごいことが沢山起きるよ」とだけ、予告しておきます。
今年も沢山の愛を、ありがとうございました。良いお年をお迎えくださいませ。