カイロは捻るのではない。インパルスだ!
カイロプラクティックのアジャストメントのチェックポイントの1つに…
『スラストは〝押す〟のではなく〝インパルス〟だ』
…というのがあります。
多くの人は勢いをつけようとセットアップした状態から、引いてしまうことが良くあります。
ボクシングでいうテレフォンパンチですね。
そんな事をするとせっかく正確にコンタクトして皮膚の遊びまで取ったのに、全て水の泡となります。
コンタクトした位置から1mmも引いてはいけません。
ブルース・リーや石井東吾のワンインチパンチは有名ですが、カイロプラクティックのスラストは、ワンインチどころか距離ゼロのところからのインパクトを与えるのです。
これは中国武術の寸勁
もしくは「修羅の門」に出てくる陸奥圓明流の技〝虎砲〟に近い。
違いは破壊か矯正かである。
カイロプラクティックは瞬間のインパルスで、コンタクトポイントの移動距離が極端に短く、それだけではなくボクシングのストレートのように素早く元の位置へ戻す、つまりインパルスと逆方向へ戻す動きがある。これをカイロではリコイルと呼び、さらには時計回りや反時計回りに捻りを加えることもある。これをトルクと呼ぶ。
つまりカイロプラクティックのアジャストメントは、ゼロ距離からのインパルスにリコイルやトルクまで加えている。
無論、きっちりとした習得は難しく、〝ポキッ〟と音がなったからオッケーというものではない。
添付映像はカイロプラクティックの創始者の息子BJパーマーの実際のアジャストメントをしている動画です。
これを観れば、信じられないスピードの中に、リコイルやトルクをしっかりと入れているのが、スローモーションで分かります。