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治療家のマーケティング②

前日の記事『治療家のマーケティング』では、治療家の経営の問題を2点挙げました。
それは…
①技術と知識が増えると患者のLTVが下がり儲からない
②対面で施術している時しか収益がない
…ということです。

①に関しては前日の以下の記事に書きましたので、今回は②に関して書きます。

それにしても…
もう今年も今日で終わりですねぇ〜
早いなぁー

②対面で施術している時しか収益がない

治療(施術)家というのは、『待つ』仕事です。
広告を打ってクライアントが来るのを『待つ』、そして来たクライアントに治療(施術)するわけです。

来るクライアントは、痛みや苦悶を理由に来ます。
治療(施術)家の第一の仕事は、その痛みや苦悶を解消することです。

普通、その痛みや苦悶を解消すると終わりです。
腕が良くて一発で治したら凄いですけど、儲かりません。
治療院業界は不思議なことに、一発で治す凄腕の先生より、10回で治す人並みの先生のほうが儲かるのです。

出来るだけ長く通ってもらうために、回数券を初診から薦める治療院も珍しくありません。

治す気あるのか! 

10回分の料金で1回分サービスで付いてたりするのです。
4回や5回で治ったらどうするのでしょうか?
再発したらいけないでしょ?と言って、メンテナンスと称してリピートさせるわけです。

しかし考えてみてください。
そのメンテナンス治療(施術)に、どのような根拠があって再発予防になるのでしょうか?

再発のリスクを検査しないのです。
なぜしないのか?
そんな方法を知らないからです。

つまり儲けるために適当なこと言ってるのです。

軸が欲しい

そんな事を言う治療(施術)家は、本当に多いです。
多くの治療(施術)家は、間違っています。
軸を治療テクニックに求めているのです。

求めるべき軸は『検査』です!

『検査』に軸を持てば、『検査』により、どの程度再発のリスクがあり、それをクライアントに具体的に説明し、そのリスクを回避するための効果的なテクニックが、自ずと選択されるわけです。

治療(施術)家は、クライアントが気付いていない価値を提案するべきです。

例えば車で言えば、初めはしっかり走って、曲がって、止まって、カッコいい車が求められていたわけです。
それに燃費の良い車、質感の良い車、快適な車、安全性の高い車、環境に良い車などユーザーが気付かなかったニーズを自動車メーカーが先々提案して提供してくれたのです。

治療(施術)家も痛みや苦悶の解消だけを見ているのでは発展がないです。

新たな価値を創出してクライアントに提案して、提供していく必要があります。

そのヒントが②の対面で施術している時しか収益がない…というところにあります。

新たな価値の創出です。

私たちは良くクライアントに『家でどんな事してれば良いですか?』と尋ねられます。
運動のアドバイスや生活上の注意などを伝えます。しかしそれが守られているのかどうかは分かりません。

アドバイスにはコストがかかっているにも関わらず、そこに料金は発生しないのです。
プロとみなされてないからです。
弁護士などは相談の延長に料金が発生します。それには価値があるからです。

治療(施術)家のアドバイスに価値が見出されていないのです。
治療(施術)家本人もそこに料金を取ろうなどと思ってもいません。

しかし家庭で行うことが、本当に価値の高いもので、クライアントのためになるものであるなら、そこもやはり責任を持って管理しなければいけません。

つまり対面で治療(施術)しない場面でも、サービスを提供できる可能性があるのです。
そのサービスの質が低いのと、それを提供してお金に換えるシステムがないのです。

しかしコロナ禍の教訓で、様々な業種は対面以外の仕事を学びました。
治療(施術)家業界は、何もまだ学ばず、何も見いだせていません。

私が主宰している『治療家スキル再生塾』では、そのシステムが年末12月に入ってから出来上がったので、年明けから塾生と塾の卒業生には伝えていこうと思っています。

クライアントは、治療(施術)院に来てない時にだってやれることはあるのです。
それを私たちは提供出来るはずなのです。



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