パイプを買った(Pさん)

 Pさんです。一昨日かその辺りに、また新しい喫煙具「パイプ」を購入しました。
 つい一年くらい前までは、嫌煙家というわけでは全くないけれども、自分で煙草を吸う事は、中毒になる事が怖いやら身体の害が恐ろしいなどと思っており敬遠していましたけれども、それがウソのようにいろいろな道具やら吸い方を模索しています。
 32になって、いよいよ以て世の中が灰色に見え始めている中で何か楽しみとか、そうでなくとも何かしらの刺激を求めてそうするものでもあろうと思います。
 以前には葉巻にハマっているという記事を書きましたが、やはり単純に美味いか否かという点を以て評価するにはやはり葉巻が最高位に位置するとは思います。
 詳しくはラジオのネタにもしたいので詳述はしないですが、それは値段が値段だし、理屈上は最も煙草の葉のそのままに近いのが葉巻であるので当然の事ではあると思います。
 そんな中でなぜパイプに手を出したのか、きっかけは忘れたけれども頭の隅でなんとなく呼び声が持続的にあったような気がします。
 何より、ベタでコスプレじみてはいるけれども、見た目だけ作家っぽくてかっこいいというのがあります。
 それに加えて、煙草の葉のみを買って詰めて吸えばその部分だけを捨てるだけなので、実際に計算してみたわけではないけれども経済的な雰囲気があります。
 万年筆もそうですが、僕はボールペンとかが芯ごと捨てるのとかより単にインクを詰めるだけなのになんとなく良さを感じるのと同じ理屈で、パイプに葉を詰めて吸うのが面白く感じるのだと思います。
 加えて、パイプの銘柄や特徴などと葉の組み合わせがあって味を決めるだとか、道具をいろいろ使い分けるといったカスタマイズ性がまた良さを生み出しているという気もします。
 下調べをしていて「吸うのに技術が要る」と繰り返し書かれていて「ほんとかよ?」と思ったのですが実際に何点か注意しなければ絶対失敗するというコツみたいなものがあり、それをクリアすると快適に吸えるのでそういう所も良いですね。
 難点は二つあり、ひとつは解消出来るのかも知れないけれどもパイプ喫煙独特の「舌やけ」というのがあって、煙がもろに舌に当たるのでやけどしたようなしびれた感じを覚えること、二回目の喫煙で完全に失敗して一日以上舌の上のやけどしたみたいな感覚に苦しめられましたがコツを知れば少しはマシになりました。それから、パイプ自体にどうしても脂が溜まるので独特の臭気が籠めることですが、これはいかんともしがたい気もします。
 パイプの事はこれくらいですが、今月末に本作りの期限が三つ迫っており、かなりバタバタしています。
 一件目は、生存系読書会の「何度でも何度でも新しい小説のために 前衛アンソロジー」。
 これは十人近く周りの同人作家が関わっており、なかなか大事になりそうな気配を感じています。
 二件目は、同じく生存系読書会の「生存書簡」。これはもうほぼ出来上がっており、なかなかの仕上がりになったと自画自賛しています。
 三件目こそが、本記事も含まれている、ウサギさんとの交代エッセイ「好奇心の本棚」。
 こちらの方、まだ本の中身の制作に着手しておらず、間に合うのかどうか。
 まあ、のんびりやる事にします。
 周りの人たちの中で、テキストレヴォリューションズに沸き立っている一角もあります。顔を出そうと思っているのでよろしくお願いします。
 以上。
 ちなみに、パイプ煙草の事を検索しようと「パイプ」で検索すると、必ずパイプカットのことが予測で出てくるのがなんとなく嫌です。

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