今年約半分を過ぎた概括(Pさん)

「あ、今日も5の付く日だ」
 と、なんとなく日付を見ながら気にしてしまう位には、この note 上においてエッセイを書くことが身に付いてきた今日この頃、今年の折り返しに近づいてきた事を機に、この note 上での活動を概括してみようと思います。Pさんです。こんばんは。
 しかし、この note の最初の記事を投稿したのが二月十九日。一年の折り返しの日は正確には七月二日であり、四半期のまとめとするには長すぎ、半年のまとめにするにもほんの少し短いという非常に中途半端なタイミングではありますが、まあそれはそれで良いんじゃないかというのが正直なところです。もっと正直なところを申せば、いつ今までの活動をまとめようが勝手じゃないか、テレビとかのメディアでもあるまいし、というのがあります。

 上記のごとく、この note は二月十九日に、最初の記事が出ました。そのきっかけは、当該記事でも書いたように、ウサギさんとのとある飲みの場での話し合いの中にありました。
 僕はこのサークル『崩れる本棚』において、文学フリマを主な活動の場としながら、小説を書いてフリーマーケットで売るということを行ってきたわけでありますが、自分が持っている物も含めて、サークルメンバーがその、小説作品以外で蓄積してきた経験、技術、創作物その他がとても豊かにあること、それをも創作物の一つにすること、あるいは小説と絡めて発表することなどをしないのがもったいないと常々思っていました。そういうのが生きてくるのがエッセイというもので、特にウサギノヴィッチという人は以前に演劇の活動に従属していただとか、それはサブカルチャーと近接するいろいろな要素があっただとか、音楽をアマチュアで行っている人と交流があるとか、その後小説を書こうとしてどういう団体と関係を持っただとかそういう一人間として多様な経歴を持った人間であるからしてそれを小説という形式だけに限らずもっと平たい(?)エッセイという形式に何かを現しても面白いことになるのではないかと、ダメ元で(自分の記憶ではかつて『崩れる本棚』誌上でエッセイを併録しようとアイディア出しをしたところ、却下されたことがあったような気がしたけれども……)「エッセイを何らかの媒体でやってはどうか」と言ったところ、ウサギさんが「やろうやろう」と言ってくれたという経緯があります。
 自分の中では「エッセイの連載をどこかでしよう」という以外に、本当に、何もプランらしいものはありませんでした。どこかで開陳したかは覚えていないけれどもこの「二人の書き手による交互にエッセイを書く試み」というのは、若松英輔と吉村萬壱という作家の、『生きていくうえで、かけがえのないこと』という同題のエッセイを、競作でもするかのように web 上に同じ題材を用いつつアップロードしていて、同じ書名でエッセイ集として公開していたことがあります。
 シンメトリックにエッセイを連載して、書籍化していることになんとなく憧れみたいなものを覚え、それに似たようなことをしたいなというのがあり、今回のエッセイの企画を立ち上げたのではあります。が、それ以上に「じゃあ自分はどう書いて、ウサギさんにはどういうものを書いてもらうか……」というプランがあったわけではなく、自分らの場合にはこれという形式とかルールみたいなものはむしろない方がいいんじゃないか、ウサギさんも「エッセイを書こう」と振れば自分なりのなんか書きたい対象みたいのがそれなりに沸いてくるんじゃないかという見込みみたいのもあって、「交互にエッセイを書く」という事以外はなにも決めずに今日まで至ります。
 それで、実際に今日まで書き続けたものを眺めるに、この方針は正解だったんじゃないかと今では思います。
 というのも、ウサギさんは僕の方から提案したとは思えないほどこの note 上での記事の更新をメチャメチャ頻繁にし始めて、その方針も自分の思いも寄らない、「毎日更新にし、毎回短編小説を題材にする」という、途方もない試みであったので、良い意味で予想不可能であり、その発展を妨げるようなガチガチの提案みたいな事をしないどいて良かったなというのがあります。
 毎回更新する記事に、ヘッダー画像を載せるとか、適切なハッシュタグを付けるとか、このアカウントで好意的なアカウントに対してフォローをするだとか、自分には思いもよらないくらい note 慣れした振る舞いもあり、おかげさまである程度繁盛している状態です。
 note が期待しているような、創作物の公開や、記事の有料化も利用しています。文学フリマでの活動もそうですが、少なくとも近くで見られる人物としては「巧くやるなあ。かなわんなあ」という感想ばかりが浮かびます。
 実に手前味噌になってしまいましたが、今年の概括というには内容が足りないように思うので、次回に続きます。
 サマンサタバサ!

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