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【いちばん!×葛ノ瀬芽依】配信者インタビュー対談【前編】



皆さんこんにちは。
今回はタイトルにある通り、配信者インタビュー対談第二弾として、ボイスポコチャで活動をしている『いちばん!』ちゃんをお迎えしました。

知られざるいちばんちゃんのエピソードや現在に至るまでの苦悩など、内容たっぷりでお届けします。ばんリスの方は勿論、いちばんちゃんを知らないよという方も是非最後まで読んでいってください。


⚠️この内容は、以前ボイスポコチャにて行われた『一ノ瀬ラジオコラボ』の中から抜粋した内容と、その後非公開にて行われたインタビュー内容を組み合わせた記事になります。どこが非公開なのか探しながらお楽しみください。



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はじめに



葛ノ瀬芽依(以下、のせと表記します):さぁ、ばんちゃん。一ノ瀬ラジオコラボがはじまりました!

いちばん!(以下、いちと表記します):はじまりましたね〜!

のせ:これからコラボしていくわけなんですが、ばんちゃん、今のお気持ちはいかがですか?

いち:いやぁ、緊張してますね。インタビューにはそこまで緊張していないんですけど、ばんリスタレコミが・・・何を言われるのやら・・・。

のせ:たくさん届いてるから覚悟しな!

いち:いやぁああああ(笑)

のせ:(笑)では早速インタビューから始めていきたいと思います。準備はいいですか?

いち:はい!

のせ:じゃあまずは、ばんちゃんの幼少期に迫っていきましょう。ばんちゃんは小さい頃どんな子供でしたか?



幼少期のいちばん!



いち:え〜、そうですねぇ・・・虫取り少年のような子供でした。

のせ:あらほんと?

いち:その名の通り、虫取り網片手に近所の公園で虫を取ったり、木に登ったり・・・。色んなところを駆け回ってた(笑)

のせ:随分とわんぱくな子だったんだねぇ。

いち:通知表にも"落ち着きがない"って書かれたり。

のせ:もうそこはわんぱくのワンセットだよね。

いち:そうそう(笑)学校で上履き履かずに走り回って、先生に「いちばんちゃん待って〜!お願いだから止まって〜!」って言われながら追いかけられてた(笑)

のせ:先生に迷惑かけるんじゃないよ!

いち:先生に下駄箱履いて〜!って懇願されてたよ(笑)ん?下駄箱?なんだっけ?

のせ:上履きなんだよな?

いち:それだ!

のせ:開始早々天然発揮やめれる?

いち:ごめんなさい(笑)

のせ:いやでも、私のばんちゃんのイメージってこうなのよ。皆もそうだと思うけど。

いち:こう?

のせ:危なっかしいというか、落ち着きがないというか、根っからの天然って感じ。

いち:(笑)

のせ:だから幼少期に"先生に追いかけ回されてるばんちゃん"っていうのはめちゃくちゃ想像つくのよね?

いち:うんうん(笑)

のせ:でも虫取りとか木登りとかって、結構度胸がいるというか。そんなイメージだからちょっとだけ意外だったかも。なんか虫取りしたとしても、間違えて蜂の巣つついて追いかけられたり、木登りしたのはいいものの、降り方わかんなくなったりっていう天然エピソードがセットだったら納得出来るんだけどね(笑)

いち:なるほど(笑)一応ね、運動は出来る方なんだよ。

のせ:そうなんだね?

いち:うんうん。小学生の時に走り高跳びの選手に選ばれるくらいには。

のせ:え〜すごい!

いち:そうでしょ?一応ね(笑)

のせ:正直に言うと、運動音痴なイメージだった(笑)

いち:ほんとに?(笑)

のせ:小学校の時とかさ、休み時間に「キックベースやんぞ〜!」っていって校庭に集まらなかった?そういう時に、いざ自分の番きて勢いよく蹴ったのはいいもののかすっちゃって、チームメンバーに「おい〜!」ってつっこまれるみたいな(笑)

いち:あ、でもね、サッカー、バレー、バスケはそれだった(笑)

のせ:それなんかい(笑)

いち:球技はまっぴら無理なんだよね・・・ボールとお友達になれないタイプだった(笑)

のせ:でも反射神経はあると(笑)

いち:そうそう(笑)網を介さないと・・・。

のせ:網を介すってなに(笑)

いち:虫取り時代もそうだし、小学生の時はバドミントンクラブに入ってたんだよね。

のせ:おお〜・・・網だね(笑)

いち:そう(笑)網(笑)

のせ:えっ、そのうちテニスやりだす?

いち:えっ、やりだす!中学はテニス部!

のせ:まじで(笑)網大好きやん(笑)そりゃあ網を介すもの以外上達しないわけだ(笑)

いち:ほんとそうなんだよ(笑)

のせ:扱いやすかったんだろうね(笑)幼い頃から触れているものだから。あと確実に網でモノを捉える命中率は鍛えられている(笑)

いち:そうだと思う(笑)

のせ:えっ、高校は?スポーツ系?

いち:高校は演劇部!

のせ:あ、そっかそっか。中学で網卒業したんだね。

いち:そう(笑)

のせ:なるほど〜。演劇の話も後で触れていこうと思うけれど、幼少期は網が大好きなわんぱく小僧だったって感じだね。

いち:小僧じゃないけどね。

のせ:ほんとだな?小娘だな?

いち:(笑)

のせ:他はなんかある?こんなことも得意だった!みたいな。

いち:ん〜それでいうと、お絵描きも好きだったんだよ!だから休み時間にお絵描きもしてた。

のせ:今も描いてるもんね。スタバのロゴのはずが『ナメック星に飛ばされるいちばん』に見えるような絵だけど。

いち:ちょっとやめてよ!(笑)

お絵描き枠にていちばんちゃんが描いた絵


のせ:全員もうそれにしか見えなくなる現象起こっておもろかった。

いち:それな?

のせ:なんかね、私が思うばんちゃんの良い所って素直なところだったり、やりたいことがたくさんあって好奇心旺盛な所だと思っていて。

いち:照れちゃう(/ω\)

のせ:うるさい。

いち:はい。

のせ:(笑)ばんちゃんって、それこそ絵もそうだけど、歌、声真似、大喜利、演技って色んなことに挑戦しているし、それを楽しんでるじゃない?

いち:うんうん。

のせ:幼少期の話を聞いて、そういうばんちゃんの良い所って子供の頃から変わってないんだな〜って思ったの。

いち:確かに。

のせ:それって育ってきた環境に左右されると思うの。

いち:というと?

のせ:例えば、自分の話で申し訳ないけれど、私の親って虫が大嫌いなのね。うち兄と弟がいるんだけど、その2人がカブトムシ飼いたいって言っても絶対許してくれなかった。脱走したら怖いからって。

いち:はいはい。

のせ:そして私自身も、子供の頃から母の過剰な拒否反応を見ているから"虫は怖いんだ"ってインプットされたのよ。だから今でも虫が苦手。

いち:あー。

のせ:別に虫に何かされたわけじゃないし、虫に対してトラウマも何もないのに、その怖がっている母の姿がトラウマで苦手になっちゃうんだと思うの。

いち:うんうん。

のせ:ばんちゃんの親御さんはどうだった?ばんちゃんが虫取り少年の如く、虫を捕まえてきた時、何か反応はあった?

いち:「捕まえたの〜?すごいね〜!」だった(笑)

のせ:やっぱり(笑)

いち:でも言われてみればそうかも。うち鈴虫飼ってたんだけど「良い音だね〜」って一緒に楽しんでた(笑)

のせ:うわあ、すごい。公園に遊びに行って、アリさんの行列を発見したら一緒になって観察したり?

いち:アリの観察大好きだったな〜。でも実をいうと、私いつも公園連れてってもらってたの母じゃなくてお隣のおばあちゃんだったんだよね。

のせ:あら、そうなのね。

いち:同い年の幼なじみがいて。

のせ:同い年の幼なじみ・・・それだけで響きが良い・・・憧れる・・・。

いち:女の子だよ。

のせ:あぁ・・・まぁでもいいよね!(笑)

いち:ねえ(笑)まぁそのおばあちゃんと幼なじみと一緒に遊んでたなぁ。親はどちらかというと、サポートって感じだった。虫を取ってきたらカゴに入れて、にんじんとかエサあげてくれたり。

のせ:なるほど。

いち:小学校の時さ、黄色い帽子かぶるじゃない。それにオタマジャクシとかカタツムリとか入れて帰ったりしてた(笑)

のせ:やばすぎ!(笑)うちだったら帽子ごと破棄よ、破棄!(笑)

いち:破棄(笑)

のせ:でもばんママは怒らないんだ?

いち:怒らないね。「とってきたんだ〜!じゃあ飼おうか〜!」みたいな(笑)

のせ:えぇ〜!寛大すぎる・・・。いやぁ、その幼なじみもそのおばあちゃんも含めてだけど、ばんちゃんのやりたいと思うことをそのままやらせてあげて、暖かく成長を見守ってくれるような方々に囲まれていたんだね。そういう環境だったからこそ、ばんちゃんの好奇心が養われて素直に育ったんだと思う。

いち:言われてみれば確かにそうかもしれない。のびのび育ったと思う(笑)

のせ:そうでしょ(笑)

いち:そう思うと親と環境に感謝だねぇ。

のせ:うんうん。ばんちゃんの愛されキャラの原点はお母さんだったと。他に幼少期で印象的だったエピソードはある?



きっかけをくれた恩師との出会い



いち:物心つく前から音楽に触れていて、幼少期も歌うことが好きだったんだけど、小学生の低学年くらいの頃かな?鼻歌みたいなのを歌っていた時に、友達に「いちばんちゃん、音外れてるよ?」って言われたことがあって。

のせ:それは傷つく言葉だね。

いち:そうなの。当時は自分でも音外れている気がしていたんだけど、いざ他人に言われると『本当に私って音痴なのかな?』って思って自信を無くしちゃったんだよね。

のせ:そんなことがあったんだ。

いち:そこから歌うのが怖くなっちゃって、カラオケも友達とは行けなくなった。

のせ:そっかぁ。でも今は皆の前で歌ってくれているじゃない?どうやって持ち直したの?

いち:私の音楽の恩師が居てね。音楽の先生じゃなくって、美術の先生だったんだけど。

のせ:うんうん。

いち:中学生の時に合唱コンクールか何かの練習で、全校集会があって、一人一人マイクを回されてちゃんと歌えているかチェックされるっていう謎の時間があったの。

のせ:なにその時間(笑)嫌すぎる(笑)ホラーすぎる(笑)

いち:やだよね?(笑)でもちゃんと自分の番がきたら歌ったよ?(笑)

のせ:えらい!(笑)

いち:それで私の歌を聴いたその先生(恩師)が「歌はあなたの人生になると思うからちゃんと続けるんだよ」って言ってくれて。上手だったよって励ましてもくれて。

のせ:えっ、めちゃくちゃ素敵!

いち:でしょ?その言葉をきっかけに自信を取り戻して、また歌えるようになったんだよね。

のせ:そっかぁ。小学校低学年の時に自信を無くして、また取り戻すまでにずいぶんと期間が空いてるよね。

いち:そうだねぇ。

のせ:辛かっただろうし、その分先生にその言葉をもらった時はめちゃくちゃ嬉しかっただろうなぁって。

いち:めちゃくちゃ嬉しかったねぇ。

のせ:いやぁ良い先生だねぇ。音楽の先生じゃなくて美術の先生ってところがまた深いよね。やっぱり自分が何かに悩んでいたり、つまづいていることに対して、自分が望んでいる以上の言葉や温かさをくれる人ってほんとに偉大よね。

いち:ほんとにね。

のせ:しかもさ、そういう言葉をかけてくれるのが思いもよらない人の場合もあるじゃない?意外な人というか。『えっ、あなたがこんなこと言ってくれんの?』みたいな。

いち:あるある。先生がそうだったかも。

のせ:そうだよね。それってやっぱり、見てる人は見てるっていうことなんだろうね。

いち:うんうん。

のせ:ほんとにそういう"自分を見てくれている人"に出会えることって人生においての財産だと思う。人間って良くも悪くも基本ベース他人に興味なんてないんだし。

いち:そうだよねぇ。

のせ:でもその"自分を見てくれている人"っていうのは絶対にその人発信で見ているわけじゃないんだよね。それはただのストーカーだから。

いち:たしかに(笑)

のせ:自分が良くも悪くも誰かの目に留まる行動をして初めて"見られる"んだと思う。悪い行動ならばレッテルを貼られるだけだし、良い行動はイメージアップになるし。

いち:うんうん。

のせ:私は、ばんちゃんの過去を決して軽んじているわけじゃないんだけれど、ばんちゃんがもしその小学校低学年の時の出来事を大きなトラウマとしてずっと背負っていたら、合唱コンクールの練習でマイクを持たされた時に歌えなくてもおかしくなかったと思うんだよ。トラウマって出来事だけじゃなくて、その背景にある人間関係や周りの目も一緒に怖くなるじゃない?全校集会でだなんて、とてもじゃないけどトラウマが蘇る機会だよね。

いち:うんうん。そうだね。

のせ:でもばんちゃんは歌った。それは過去に打ち勝った瞬間でもあると思うし、人前で歌えなくはなったけれど、それでも音楽は変わらずずっと好きだったばんちゃんだからこそ出来たことだと思う。

いち:そうかも。人前では歌わなくなったけど、家族とはカラオケ行ったり一人でもずっと鼻歌歌ってたもん(笑)

のせ:でしょ?(笑)それが伝わったんだと思うよ。ばんちゃんが歌えていなかったとしたら、先生もばんちゃんの才能や魅力に気づかなかったのかもしれないし、ばんちゃんからしたら"思いもよらない人"からの言葉だったかもしれないけど、ちゃんとばんちゃん自身が先生に届けたんだよ。

いち:うわ〜やだ、泣いちゃう(笑)

のせ:(笑)いやぁめちゃくちゃいいこと言うよね、私って。

いち:ふっ(笑)

のせ:乾いた笑いやめれる?(笑)

いち:(笑)

のせ:ていうか、今歌い手とか歌主とか何かしら音楽の活動をしている人って、どこかで音楽に目覚めたきっかけがあるけど、ばんちゃんは音楽一家で育っているじゃない?

いち:そうだね。

のせ:そのばんちゃんからすると物心つく前に勝手に目覚めているだろうから、目覚めたきっかけがあったというより"音楽をやりたいと思ったきっかけがあった"のかもしれないね。それが先生の言葉。

いち:あぁ〜そうかも。ほんとに未だに先生の言葉は鮮明に覚えてるし、先生が居なかったら今のいちばんも居ないと思う。

のせ:うんうん。先生にその言葉をかけてもらってから、友達とかとカラオケに行ったり、人前で歌うことに抵抗はなくなったの?

いち:なくなったね!

のせ:おお〜すごいね。やっぱりめちゃくちゃ良い話やな・・・。さっき私良いこと言う!とか言って、おちゃらけてしまったのが申し訳なくなってきた(笑)

いち:大丈夫大丈夫(笑)

のせ:優しい(笑)では良い話も聞けたところで、そろそろ次の話題にうつりたいと思います。

いち:お願いします。

のせ:さっきもチラッと出たけれど、網強化版であるテニス部に所属していた中学時代や演劇部に所属していた高校時代、所謂学生時代はどんなだった?

いち:網強化版が気になるなぁ(笑)



学生時代のいちばん!



いち:中学時代はね、テニス部でいじめられてたんだよね。

のせ:そうなの!?なんでぇ!?

いち:うちのテニス部ギャルばっかで(笑)

のせ:えっ、テニス部でギャルって珍しくない?ド偏見かもしれないけど。

いち:確かにあんまりイメージないよね。なんかしらないけどうち荒れてたんだよねぇ(笑)

のせ:学校によって荒れる部活変わるのかなぁ。どの学校にもカースト高い人間はいるじゃない?そのカースト上位の人間の集まり方によって、部活のカーストも決まるみたいな。

いち:あるある(笑)

のせ:うちは男子はサッカーで女子はバレー、男女ともに高かったのはバスケと陸上だったなぁ。それがばんちゃんの所ではテニスに偏ってたって感じ?

いち:そうそう!ほんとに荒れ方凄かった(笑)

のせ:あらら。いじめについては聞いてもいい?

いち:うん、大丈夫だよ。周りギャルばっかで、私だけオタクだったからその中では特殊だったの。こいつハブろうぜ!みたいな始まりではなかったけど、自然に輪に入れなくって、最終的には無視されるみたいな。

のせ:あぁ〜部活内での無視はキツいよねぇ。当時オタクだったってことだけど、どういう感じのオタクだったの?ディズニー?

いち:いやディズニーも好きは好きだったけど、オタクになったのは大人になってからなんだよね。当時はさっき話した幼なじみが元々オタクで、その影響で私もアニメとかゲームとか好きで。

のせ:そうなんだね。あ、でも幼なじみだから学校も一緒だよね?そしたら部活内で無視があっても、学校で独りってことはなかった感じ?

いち:そうだね。その頃幼なじみは色々あって特別クラスにいて、そこに私も通ってたって感じ。

のせ:そかそか。でも独りじゃないってのは救いだよね。

いち:うんうん。同じクラスにテニス部の子いたんだけど全然話さなかったから、多分それもあって無視に繋がってたんじゃないかなぁ。

のせ:なるほどねぇ。

いち:でもテニス部の子達すごくってさ。無視されてた期間としては私が一番長いんだけど、私が落ち着いたと思ったら、今度は仲良かった子を無視しだすみたいな。無視されるよりそれを見てる方が辛かったかも。

のせ:あるよねぇ。なんか学生時代の無視とか仲間はずれって年頃のせいもあってよくあることだと思うし、私も経験者だけど、そのはじまりって多分自分と考え方や雰囲気が違うことを"合わない"と勝手に判断されることだと思うんだよね。

いち:うんうん。

のせ:学生の頃って無駄に仲間意識強いじゃない?共通の話題としてその"合わない"クラスメイトの悪口を言って、共感してくれる仲間を増やして、皆で無視したりハブることによって、自分達が優位に立った気でいる・・・みたいな。

いち:大体そんな感じだよね。

のせ:今まで仲良くしてた(共感してた)としても、少しでも感情や考え方の不一致が出てくると途端に仲間から外される。そうやってターゲットを回していって、優越感に浸ってるんだよね。

いち:うんうん。

のせ:優位に立っている自分達がかっこいいと思ってるんだろうね。全然仲間はずれとか恐れずに「一緒にやろう!」って言ってくれる人の方がかっこいいんだけどね(笑)あと別に優位でもないし(笑)

いち:それはほんとにそう(笑)

のせ:でもその優越感の裏には『いつ自分が仲間から外されるかわからない』っていう恐怖も付き纏ってると思うんだよ。そう考えると可哀想ではあるよね。

いち:そうだよねぇ。皆独りになりたくなくて必死だったんだよね、きっと。他の子がハブられた時にさ、私の所に来たのよ。だから一緒に練習してたのね。

のせ:ほうほう。

いち:で、次にハブられた子がまた私の所に来て、今までハブられてた子が戻って、また次、その次って何度かサイクルがあった(笑)

のせ:いや戻るな(笑)百歩譲ってばんちゃんの所に来るのはいいけど、絶対に戻るな(笑)恩を仇で返すな(笑)

いち:そうなのそうなの!なんなんだろうね(笑)まぁでも最終的には皆仲良くなったし、なんだかんだ3年間きっちり続けましたよ。

のせ:えらい!

いち:自分でもなんで辞めなかったんだろう?って思うけど、「いちばんちゃんが居なかったら辞めてたと思う」って言ってた子もチラホラいたから辞めなくてよかったのかなとも思う。

のせ:それは辞めなくてよかったんだと思うよ。ばんちゃんは自分が無視のターゲットから外れても一緒になって次の子を無視したりしなかったんでしょ?それってすごいことだと思う。

いち:そうなのかなぁ?

のせ:だって他の子はすぐ戻ってたでしょ?

いち:たしかに。

のせ:やっぱり大体の人は独りになりたくないから見て見ぬフリしちゃうんだよ。同調することが正しいみたいな風潮だしさ。だからこそカーストって言葉がうまれたんだと思うし。

いち:うんうん。

のせ:でもばんちゃんは最後まで人が嫌がることをしなかったってことじゃない。それはばんちゃんが優しいからこそだし、そんなばんちゃんだからこそ、その結果があったんだと思うよ。

いち:そうだといいなぁ。

のせ:そうだよ。だからやっぱり辞めなくてよかったと思う。あと絶対に忍耐力も鍛えられてるし。

いち:確かに!

のせ:ポジティブにいこう!よくわからないサイクルに揉まれたおかげで、いちばんは忍耐力を身につけた!

いち:タララタッタラー!

のせ:(笑)レベルが上がったところで(笑)、一旦整理しましょうか。

いち:お願いします(笑)

のせ:まず、幼少期は虫取り少年の如くわんぱくな女の子で網の扱い方を学び、小学校でバドミントンを始め網の扱い方を熟成させ、中学校でテニス部に入り更なる強化バージョンの網をも使いこなして。

いち:網の話!?

のせ:間違えた。幼少期はわんぱくな少女でやりたいことに忠実に真っ直ぐ育ち、小学校で自分の歌に自信を失くしたけど、中学校での恩師の言葉で自信を取り戻して、部活ではカーストに揉まれて大変だったけれど、その分忍耐力を身につけたんだよね。

いち:そうだね、そっちだね。

のせ:(笑)で、高校の部活は演劇部に入るんだったよね?

いち:そう!演劇部!

のせ:でもなんでずっと網とお友達だったのに、突然演劇をやろうと思ったの?



情熱を持っていた演劇時代



いち:幼なじみの影響でオタクになったって話をしたじゃない?それが小学4年生の頃なんだけど、当時アニメの声真似にハマってて、早くも演じることに楽しさを見出してしまっていたのね(笑)

のせ:わかるぅー!(笑)声真似から入るよね(笑)

いち:そうなんだよね(笑)

のせ:声変えるのたのしいー!演技たのしいー!みたいな(笑)

いち:そうそう(笑)でもオタクになった当初は声優って職業をしらなくって。

のせ:ほう。

いち:小学校の頃にさ、おはスタってあったでしょ?そこに山ちゃん出てたでしょ?

のせ:おはスタ懐かしい(笑)山寺宏一さんね、確かDJのようなMCのような立ち位置で出てたよね。

いち:そうそう。そこで声優って職業をはじめて知って、声優になりたいと思うようになったんだよね。

のせ:なるほどね。

いち:大人になったら声優の学校に通うつもりだったんだけど、大人になる前に出来ることっていったら演劇部で演技の勉強をすることだと思って、わざわざ演劇部がある高校を選んだの。

のせ:いや行動力(笑)やりたいことを見つける好奇心があって、それを貫く忍耐力もあって、そこに向かう行動力まであるんすか姉さん。

いち:(笑)あるんですよこれが。

のせ:姉さん流石っす。いやでもさ、普通に考えてさ、人前で歌えなかった子がよ?演劇部に入るなんて想像出来る?

いち:確かに!今考えればそうだよね。

のせ:恩師の言葉は偉大だね。

いち:ほんとにそう。だってさ、うちの演劇部、練習場がなくって、バスケ部とバレー部が練習してる体育館の舞台上でやってたからね。

のせ:うわぁ、めっちゃ見られそう(笑)

いち:見られる見られる、なにやってんだあいつらって目ですっごい見られる(笑)

のせ:そうだよね。いやそれこそさ、カーストで揉まれる時代の演劇部って"恥ずかしいもの"みたいな目で見られがちじゃない?

いち:いや本当にそうよ。変な目で見られるし「なにあいつら茶番してんの?」みたいに言われる。

のせ:でもそれを本気でやってる人達がかっこいいんだけどね、実は。茶番を本気で楽しめる人ってめっちゃかっこいいと思うの、私。

いち:わかるー!

のせ:ね。なんか大人になった今、運動会とかしたいもん(笑)

いち:えっ、めっちゃいい!たのしいじゃん!

のせ:でしょ?(笑)会社にめっちゃ言ってんの。運動会しましょう、運動会しましょうって。大の大人達が必死になって競走してる姿とかめちゃくちゃおもろくない?かなり盛り上がると思うのよね。

いち:うんうん!絶対盛り上がる!

のせ:大人だからこそ、全力で子供じみたことがしたい。

いち:めっちゃわかる・・・。

のせ:ねー。ENFPあるあるなのかな、これ(笑)(二人共ENEP)

いち:そうかもね(笑)

のせ:そういうこととはまた違うかもしれないけど、笑われがちなことを全力で出来るのはめちゃくちゃかっこいいことだと思うのよ。だって情熱がないと出来ないじゃない?

いち:そうだよねぇ。

のせ:人間って大体の人がそれこそ同調の中で生きてるからさ、誰か一人でも「演劇部なんてダサくない?」って言ったらそういう目になっていくんだよ。でもそんな意見を諸共せず、情熱を注ぎ続けられるのはすごいなって思うし、かっこいいって思う。

いち:つまり私はかっこいい。

のせ:調子乗んな。

いち:はい。

のせ:うそだよかっこいいよ(笑)その演劇部ではなにかエピソードはある?ていうか演劇って大会とかあるの?

いち:あるある!良い所までいったんだよ!

のせ:えぇ〜!すごいじゃない!聞かせて聞かせて。

いち:うち部員数が4人だったの。だから出来る脚本が限られていて、いつも演劇用の脚本集みたいな本に載ってる少人数用の脚本を使ってやってたのね。

のせ:うんうん。

いち:大会に出た時にやったのは男子生徒役、女子生徒役、教師役がいる3人舞台だったんだけど、部員4人中全員女の子だったのよ(笑)

のせ:あら。男子生徒役がいないねぇ。

いち:そうなの。だから脚本を女の子2人に書き換えてやったの。元々の脚本が演劇界ではかなり有名なやつで、大会でも何度もこすられてて審査員もわかってるから、結構審査が厳しかったりするんだけど、変更したからこその新鮮味がウケて「脚本成功してるね」なんて褒められたりもして。

のせ:その脚本の変更ってばんちゃんがやってたの?

いち:そう!演出も担当してた。

のせ:尚更嬉しいね。完全に趣味の範囲なんだけど、私も過去に声劇団組んでたことがあって。その時私も脚本と演出担当だったんだよね?やっぱりさ、劇の内容とか構成とか褒めてもらえるのって裏方としてすごい嬉しいよね。

いち:それな!めちゃくちゃ嬉しかった。やっぱりどうしても演者というか華がある方に目がいきがちだからさ。

のせ:うんうん。その脚本でどれくらいまで進んだの?

いち:関東大会までいけたの。全国一歩手前!

のせ:えぇすごい!めちゃくちゃ成功体験積んどる。

いち:そうね(笑)でもさ、その大事な大事な関東大会の当日、私インフルエンザになっちゃって(笑)

のせ:ばか。成功体験詰んでる言うたことや。

いち:あはは!(笑)いやほんとよね(笑)今でも覚えてる(笑)

のせ:いや忘れられないでしょ(笑)

いち:でも朝までは平気だったんだよ。関東大会って2日間あるから泊まりがけで行くことになってて。私達1日目だったから着いてそのままリハーサルしたんだけど、部員数が少ないから私が演出やりつつ音響もやってたのね。それでキャパオーバーになっちゃったのか、本番直前でめちゃくちゃ頭痛くなっちゃって。

のせ:あらら。

いち:でも本番前だから皆に心配や負担をかけちゃいけないと思って黙ってたの。めっちゃ我慢して頭痛と戦いながら本番挑んで。

のせ:挑んだんだ!?すごい根性だね。

いち:そうそう。ド根性で乗り切って、本番終わった後に顧問の先生に「なんか熱っぽいです」って言いに行って計ってみたら、38℃以上あって(笑)

のせ:うわぁ〜よく頑張ったねぇ。

いち:先生めっちゃ焦ってて、とりあえず会場のロビーのソファーで寝かされた(笑)

のせ:そうなるよ先生も(笑)

いち:その日はそのまま休んで、朝起きたらもう熱が40℃近くあがってて、2日目の他の学校の演劇も観たかったんだけど、私一人で先に帰されるっていう(笑)

のせ:まぁ絶対そうだよね(笑)

いち:苦い思い出というかなんというか(笑)

のせ:いやでもさ、結果的にそんな状態でも"やり切った"っていう成功体験になったんじゃない?己の限界を越えたっていう体験って今後の人生においてもすごく自信になると思うよ。諦めないチカラを身につけたというか。

いち:うんうん。そうかもしれない。

のせ:まぁ人間、諦めて寝た方がええ。みたいな時もあるけどね(笑)

いち:あるな(笑)

のせ:粘ればええいうもんちゃう。

いち:それはそう(笑)

のせ:でも土壇場でもうひと頑張り出来る人って意外と少ないから。投げ出しちゃう人もいるからね、実際。でもそれをしなかったっていうばんちゃんの強みの一つになったんじゃないかな。

いち:うんうん。気合いで乗り切るみたいなね。

のせ:アニマル浜口みたいなね。

いち:それ多分今の子伝わらないよ。

のせ:・・・っ!(絶句)

いち:(笑)

のせ:いやぁばんちゃん、私、ここまで話してもらって一つ気付いたことがあります。

いち:なんでしょうか。

のせ:濃い。

いち:それな。

のせ:あと私喋りすぎ。

いち:それはいいじゃない(笑)

のせ:幼少期から学生時代の話で1時間以上つかってる。

いち:それは間違いない(笑)

のせ:終わる?

いち:わからん(笑)

のせ:とりあえず全部をまとめて一つの記事にすると、ものごっつ重くなってしまうので、ここらで一旦前編を終了とさせてもらおうかなと思います(笑)

いち:お願いします(笑)


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ということで(笑)、一ノ瀬インタビュー対談の前編はここまで!いちばんちゃんの愛されキャラの原点や、いちばんちゃんの魅力が詰まったお話が聞けたのではないかと思います。


小さい頃から変わらず、いい意味で全くぶれなかったばんちゃんが大人になってどんな挑戦をしていくのか。

後編では、声優学校に行ったその後やばんちゃんが現在の活動を本格始動したきっかけ、更にはディズニーに関してのエピソード、そしてばんちゃんリスナー様から寄せられたタレコミの紹介など後編も盛りだくさんでお届けします!


後編は来週8月31日公開予定です!お楽しみに(っ ॑꒳ ॑c)…


少しでもいちばんちゃんが気になった方はこちらから👇🏻




最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

葛ノ瀬芽依 - くずのせめい -
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