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手紙『親愛なる隣人へ』

拝啓

後ろから鈍器で殴られるような日々が続いていますが、いかにお過ごしでしょうか。

ペンを走らせているこの瞬間に、新たな生命は産まれ、また散っていく事を考えると、私の今は何だろうと疑問に思います。

先日、雨の中を傘もささずに遊んでいる子供がおりました。さぞや楽しかろうと思いました。
しかしながら、学べる事はなく私の観察力が乏しいと悲観してしまいます。
そう考えると屈辱的に感じますが、所詮は私めの事でございますから、また同じ過ちを繰り返すのでしょう。

その愚かさから学ぶべき事は、己をもっと知らなければならないという事であり、謙虚な姿勢を忘れないと言う事です。

ゆっくりと紐を解くように、緩やかな解放感を求めていては、縛られる感触に嫌気がさすのです。
滑り落ちるような、花が散っていくような、引き際はとても大事です。
どうせ終わるなら美しく、とつい考えてしまいます。

どうか夢で終わらないように、祈りを込めて。

敬具

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