刺激的な一発
隣国の裁判が長引いているのに、国旗を掲げた少年は居場所を探している。言った言わぬの押し問答。耳を痛めて塞いだ穴から、にじみ出るのは暗証番号。世界中の銀行がすっからかんになるまで、裏で糸を引く奴は笑い続けている。
ラジオを発信する源が、土曜日で閉鎖されると、不安定な感情を抱く人々がデモを起こすらしい。とっくに解決していた社会問題を引っ張り出して、あれだこれだの言いがかりをつける。それが正義と言うものなのか。
こうも長い間、効き目がないと言うなら、それは誰が責任を負い謝罪するのか、マスコミはその話題で持ち切りだ。焦ったと言い訳をするカラスの群れに潜む黒い真実は、少しメランコリック。どうか無事でありますように。
誰にも信じて貰えないのは、一昨日の夜に起きた流星群の戯言。銃声の合図で死に行く者を阻止する勇気と奇跡は、人を愛したり愛されたりするよりも難しいのだと、持論を展開していた。
誰にも止めることが出来ない、鍵を開けて帰宅する行為。鍵穴はまず心の支えが必要だ。差し込むのは右手の仕事。締め付けるのは、冷めきったドアノブ。誰もいないハズの真っ暗な部屋に、独り言を捧げよう。
「まだこの話は終わっちゃないんだよ」