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猫と憂鬱

ゆるい線の猫の
デッサン画
あくびをしている
あれから 何年過ぎて行っただろう

退屈な日々は
猫の遊び相手にもならなくて
部屋の隅っこ
横たわる
埃まみれの冴えない日々

混ざりあう曲線と
重なりあう直線が
響きあう轍の如く
グダリグダリと
過去の隙間を埋めていく

こぼれるような会話を積み重ねたのは
いつの日か
こめかみにしわを寄せ一本の線を凝視する

ぐにゃりと曲がった線の果て
あくびをする猫は相変わらず無関心
張り詰めた直線は過去と未来を交互に突き刺し
薄汚れたスクリーンにコマ送り

鼓動がなる度線はぶれる
生き方行き先意義を重ねる
目を細めては罪を重ねる

線路をまたぐ猫のよに

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