旅鳥星

新月の
夜星の小明を
頼りに
旅は続く
油断大敵

対になりいく
星たちの讃歌
酸化しては夜に響き
闇に熔けては哀しき
科学の域を肥えて逝く

霞に似た夕暮れ
旅人を鼓舞する
羅針盤の星星
歩幅に線の唄が
こぼれる

辿り着くのは
荒野の果てか
桃源郷か
溶けて逝く
星こぼれる唄

響いた胸のそこには
波紋がたなびく
自然と溢れる涙一つ

知らぬ顔して
そっと背中を押す
旅人の火種は
くすぶり続ける
最果ての地まで

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