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氷花【暁三姉妹より】

迷いこむ悲壮感
壁越しに染み込む悲しみ
しんしんと
雪のように降り積もる

パキリと足で踏んだ半透明に儚げな
美しさを際立たせ
悲しみは風雅に舞い壁に薄氷の迷いを
漂着させる

僅かながらに半透明な
無垢な足場を形成したなら
恐る恐る踏み出す勇気は
どこまで続くのだろうか
無垢な愛と共に

きっと 自分でしか
踏み出せない
何処までを終わりとするのか
風骨なボックスの中無垢な愛を取り出した
勇気は浮上して
悲しみを超える

常つきまとう衝動などに
動揺する隙はなく
とどまる事を知らぬ花が
一輪だけでも咲けばいい

凜冽の悲図が
一輪の花で煌めくなら勇気と共に
咲き初める魁となれ

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