十字路

名前のない者達が
続々と目を覚まして
自我を探し始める

鋭利な角度の朝焼けは
貫く胸に痛みを呼ぶ

「助けて下さい。」

悲鳴は奇声となり
旅人を惑わすように
くねくね曲がり始めた

生きている実感と
寿命を図る物差しは
さも差もないだろう

染め上げた長い未知

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