宙を舞う臓器
狂った秒針が悲鳴を上げている
ギーガラガラギーガラガラ
夜が染み込んだ身体は奇声を上げている
ギャーバラバラギャーバラバラ
まるで成長していない澄んだ言葉が
水面に波紋を広げていくのを
私の眼球が記録していけば
無罪を勝ち取った正義が泣いていた
それは答えを用意されている朝であり
それは応えが感じられない思考回路だ
そしてとても素敵な夜空の星屑であり
そしてとても素朴な意志の疎通らしい
グルグルと巻かれたい願望を殺して
メラメラと燃やしたい過去を添える
僅かな温もりを背中が感じたなら
零れ落ちる涙に有終の美を授けよう
精一杯走り続ける臓器が宙を舞う
思い出が乱れて長い髪に絡みつく
孤独が孤立して規律が訴えている
バラバラな想いの色が褪せていく
油絵の太陽が加速して雨雲に挑む
視界のカーテンが見守っている
ポツポツと人には届かない愛が呟いて
ポツポツと肩を濡らす雨の願いは何処へ