![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/51693086/rectangle_large_type_2_f00f49dfa6a17af2dd3e0e47892011c7.jpg?width=1200)
声、声、声
青い命が剥がれ落ちた
枯れていく声、声、声
水分を無くしていく身体が
悪あがきにと涙を流す
繊細なセンサーが働きかけ
全ての行動に制限がかかる
爆発的に悲鳴が響き渡り
限界を超えた精神は
襲いかかる恐怖に怯え
ガクガクと震えて仕方ない
奇跡は起きないのか
道端に転がる光の亡骸が
影に飲まれていくのを
終始無言で眺め
新たな生まれ変わりを待つ
これは魔法ではない
愛おしく愛を愛でれば
もぎたての果実と
少しだけ甘い言葉を添え
静かにその時を迎えた
もう一度思い出して欲しい
あの微笑みと温もりと優しさを