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細胞分裂総選挙
全ては闇の中に住んでいる、澄んだ瞳。夢の狭間を漂う心の臓器は、何も知らないままドクドクと独り言を並べている。果たして楽しいのか、それとも義務なのか。
笑いだしたら止まらない風が、ビュウと小言を並べていく姿を背中越しに感じ取った。それは奇跡的な確率の出会い。時間を刻む事に、どんどん大きくなる煩悩。才能の側にいて欲しいのに、理解を得られないまま、季節は屍を並べていく。どこかで見た風景と、とても良く似ていたが、それは勘違いなのか思い込みなのか。
名前も声も聞き覚えのない夜は、無口で可愛げのなくズンと座り込んでいる。デモですらなく、革命を起こす度胸もない、ただの嫌がらせ行為でしかない。受け止めてくれる星は次々と願いを叶える事の無いまま流れていく。そんな寒い景色をカメラは四角に切り取った。
頑張れって何度も言われているような弱さが、カビの生えたパンのように横たわる。充電が終わらないまま、赤いランプが点滅している。一種の病気かもしれないと、怯えているのはくだらない価値観。投げられた答えに応えない卑怯な手口で、今日もよろしくと馴れ馴れしい。
ガリガリと削られていく猫。バリバリと破り捨てられる犬。パラパラと降り積もる鳩。毒を盛られたペリカン。深い眠りにつくシロクマ。明日の星占いは最下位と、肩を落とした私は哺乳類を代表する一言を残さざるを得ない状況に陥った。
「実は私、魚類です」