[私はこう考える]親の“劣等感”は子で払拭?現代にはびこる「受験後遺症」の正体と学歴社会の是非[AbemaPrime]
2024年10月29日(火)放送分です。
[番組要約]
・親の学歴コンプレックスが、子供への期待や理想の押し付けに繋がる
受験戦争の結果、多くの人が劣等感を抱えている
・ルソー曰く、自分の能力以上のことを子供に求めてもそこには苦しみしか生まれない
・受験戦争に参加しなかった人も、向き合わなかったことでコンプレックスを感じる
・子供の主体性と親の支援のバランスが大切で、コミュニケーションが必要
学歴だけに依存する価値観は不健全で、子供に合ったサポートが求められる
[受験後遺症とは]
受験におけるプレッシャーや結果による心理的な影響が長期間にわたって残る状態。
受験失敗や過度な競争によって自己肯定感が低下し、その後も劣等感やストレスが続く。
特に、学歴を過剰に重視する親や社会からの影響で、子供が自分の価値を学歴でのみ評価するようになり、自己否定的な考え方を持つ原因となることが多い。
[反対意見]
・親が学歴コンプレックスがある人が、自分の子供に親の理想を押し付けている
・子供でコンプレックスをリベンジしようとしている
・家庭は管理の場ではなくて休息の場であるべき
・子供の能力以上のことを望むと、それに応えられない自分がダメだと思い込み、カンニングをしてでもその期待に応えようとする
・自分が受験で頑張って合格できなかった人だけではなく、受験を経験したことない人も学歴の劣等感で、子供に押し付ける人もいる。
・受験と向き合わなかったコンプレックス、最終学歴が専門学校による劣等感など
・親の不安なのに、子供のことを心配と置き換えて言い、不安を押し付けている
[賛成?擁護の意見]
・背中を押してくれたことで、合格できる人もいるので、感謝している子もいる
・ただのコンプレックスではなく、実際の問題として、学歴社会でもあるので、あながち全てが間違いではない
・すごくアカデミックな勉強をして、専門家中の専門家に支えられているのも事実ある。
・今のシステムが全てダメなわけではなく、学歴のみをいつまでも引きずっている人がダサい
[解決法]
・子供に合う・合わないを判断して、変えていく必要がある。コミュニケーションが大切。
・目標地点のみではなく、考え方を教える必要がる。
・考え方を押し付けてはダメという意識で、考え方をいう親が減っている。
・大人も変化することを恐れないのが大切
[私はこう考える]
結局、ルソーの言葉通り、「自分の能力以上のことを子供に求めてもそこには苦しみしか生まれない」が全てだと考えます。
もう少し具体的にいうと、「親が子供の結果を正しく評価できないことは子供に求めても、その後の改善ができない」のです。
いわゆるPDCAサイクル(Plan(計画)、Do(実行)、Check(評価)、Action(改善))が止まってしまうのです。
番組では、受験をよく知らない母親の子供を教えていたら、子供が異常行動をしているのは気にせず、書き順を極端に気にして、結局書き順間違えてしまって教師をクビにされたと話されてました。
これは、PDCAサイクルで言うと
P:受験に受からせたい
D:家庭教師を雇う
C:書き順を間違えているので、ダメな家庭教師だ
A:クビにする
となり、明らかなCができてませんね。ただこういった親は結構多い気がします。
私の個人的な経験になりますが、私はセンター試験ではアクセントの問題以外はほぼ満点がとれるぐらいは英語ができます。
しかし、小さい頃は英語は大嫌いで、今でも苦手意識はかなりあります。
というのも、幼稚園の年長のときに少し上の年齢の小学生のクラスの英語教室に途中から入れられ、毎週お腹痛くなりながら通っていたのに、中学生になるまで全く英語がわかりませんでした。
中学生になり、塾でABCからまた教えてもらい直して、文法が理解できるようになり、半年ぐらいで、それまで7年間ほどかけて習っていた内容をやっと理解できました。
ただ、親は英語ができないので、半年で習う様な低レベルのことも理解できていないことなど全くわからず、中学になってすぐに英検を3級(中卒レベル)まで受ける様に押し付けてきました。
これも、PDCAサイクルで言うと
P :子供が英語が喋れるようになってほしい
D:英会話塾に加入
C:嫌がらずに行っているかどうか?→お腹痛いといって行きたがらない。
A:ちゃんと行く様に怒る。無理やり勉強させる。
となり、評価を全くされてませんでした。
ちなみに私が成績が伸びたと感じたのは反抗期になり、自分の学力の評価は全国模試の成績やネットの情報や2ちゃんねるの掲示板などを参考に、自分で客観的に評価できるようになってからでした。
Planの部分を親が勝手に決めるのはいかがなものかとか、checkを綿密なコミュニケーションをとりながらやった方が良いとかはあるとは思いますが、その前の大前提として、評価ができない親は評価するなと言うのが、個人的に最も訴えたい意見です。
自分がその分野に関して無知であるという自覚があれば、きちんと勉強するか、冷静にできてないならできてないと言ってくれる指導者を探さないといけないと思います。ただ、相手も客商売のため、「この子はできない部分が多すぎるため小学1年生の分野から教え直します!」なんて言えないですよね。
皆様はどうお考えですか?ご意見をコメント欄でお待ちしてます。