【冒頭初公開】キル&ジル 犬(ペット)からの宿題
【ニュース速報】
「東京都で新たに1115人の感染が確認され、前の日から101人増加、3人の死亡が確認されました」
連日コロナ感染者の速報が流れ、その数字に日本は溜め息ばかり吐いていた。
東京都は1週間前から緊急事態宣言が出され、自粛の真っ只中だ。
多くの企業にリモートワークを推進し、飲食店には自粛要請。
不要不急の外出を止められ、多くの人で賑わっていた繁華街や観光地からは人が消えてしまった。
先の見通せない重たい空気が日本中に漂っていた。
そんな中ある場所だけは連日人で溢れていた。
それはペットショップだ。
コロナ禍で家族のお家時間が増え、ペットでも飼おうと生体が売られているショーケースの前には人で溢れ返っていた。
「ねー見て!あのトイプー可愛いよ!」
「可愛いけど、32万円、値段が高すぎるよ!」
そんな会話があちらこちらから聞こえてくる。
「良かったら抱っこしてみませんか?」
ペットショップのスタッフが家族に話しかける。
古くからあるペットショップの販売手法だ。
「抱っこしてしまったら連れて帰りたくなるから止めときます。」
そう初めは断っても
「抱っこしてみないと分からないじゃないですか?」と食い下がるスタッフ。
本心は抱っこしたい、触りたい感情がある家族はそれ以上断る事は出来なかった。
「うわぁ、毛が柔らかくて可愛い!小さい!」
「ねぇお母さん、この子凄く大人しいよ!」
子供がキラキラした目でお母さんに訴えかける。
「本当ね、凄く可愛いね!」
「でもこの子は高くて家には無理よ。」
お母さんが子供にそっと諭す。
そこにスタッフが割って入る。
「今はコロナ禍で価格が上がっています。」
「しかし、この子は価格以上の幸せを家族にもたらしてくれます。それに、分割払いも出来ますし。これも何かの縁ですよ!この縁を逃すとこの子は直ぐに別の家族の元にいきますよ。」
畳み掛けるような口調でお母さんに営業をかける。
「ねぇ、この子は私が面倒みるから!」
娘ももう離したくない様子。
悩んだ末のお母さんが話しかける。
「んじゃあ勉強頑張るって約束出来る?」
「うん、絶対勉強頑張る!」
「それじゃあこの子を連れて帰ります。」
「ありがとうございます。この子もきっと喜ぶでしょう。ではあちらで受付しますのでどうぞ。」
こんな具合で今日もまた犬が次々と売れていく。
これがコロナ特需だ。
一方その頃、ある場所では2匹の子の出産を終えたばかりのミニチュアダックスフンドの親子がいた。
この物語はこの2匹のミニチュアダックスフンド(キル&ジル)がおくる生涯を描いた壮大な物語である。
それでは、この2匹のミニチュアダックスフンド(キル&ジル)の世界に入り込みます。
お終いw
冒頭部分をご覧頂きありがとうございます。
どうしても広く多くの方に犬の気持ち、そして飼う覚悟、教育の大切さを知って貰いたくて、今回小説にして届けようと思いました。
文才もないし、小説なんて1度も描いたことない、影響力もない、そんな僕ですが、少しでも可能性があるなら挑戦しようと思いました。
どういう形になるか分かりませんが、しっかり出版する所までまずやろうと思います。
心のどこかで映画化も狙っています 笑
出来るだけノンフィクションで描いていきたいので、これからあらゆる所に足を運び、取材していきます。
その制作途中、取材で獲た事などは随時noteとTwitterで公開していきますので、この物語が出来るまでの様をエンタメ感覚で構いませんので見守って頂けると嬉しいです。
自分1人では何も出来ません、皆さんの応援が本当に励みになるし、一緒に作っていきたい。
そして映画化という大きな目標を僕と一緒に目指してみませんか??
皆様の応援が多くの生命を救えると確信しております。
最後まで読んで頂きありがとうございます。