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我々の”ドクターコトー診療所”

あまり風邪をひかない私ですが、2023−2024シーズンは見事に声が出ない日が続いています。

今日は実家に子供を預けて、病院にかかることにしました。
宮城県北部の山間にある小さな町の診療所で私が子供の頃から通っているから・・・私が小学校のころにいらっしゃった先生は30年くらいここで働かれています。

風邪症状があったので、受付をノックしたら、見覚えのある顔。
ナースさんでご近所さんの方でした。
私の保険証を見て「あら!就職したの?おめでとう!!」と一言。
就職したのもう18年も前ですが、高校の頃辺りを最後に学生はぱたっとこなくなってしまうから無理もないでしょう。

私も5年に1回くらい、ここしか頼ることができなくて通う程度なので
今回もとっても久しぶりの通院になりました。

症状は熱がなく、咳とたんがひどい、咳は眠れなくなるほどひどい・・・
1週間、風邪薬を飲んでも治らない。でした。

今回も、小さい子供が2人いたのでコロナがまた流行り始めている市内で一緒に通院するわけにもいかず、実家に預けて先生を頼ったのでした。

時節柄車で待機。。先生登場。
「あら〜!Sちゃん、久しぶりだね!どうしたの!ちょっとごめんね〜!」
と元気な声をかけてくれながら私の鼻にPCR検査のアレをゴニョゴニョ・・・「あと10分待っててね〜!」と元気に言って先生はさっていきました。

先生は71歳の私の父と同じくらいの年齢だそうです。
診療科目は「小児科」「内科」「形成外科」「理学療法」
子供から高齢者まで、地域にはなくてはならない先生です。

私も風邪を引いたとき、インフルエンザの時、バスケをしていて突き指をした時、回旋塔で友達を蹴り飛ばしてしまった時、ブランコから後ろにひっくり返った時・・・たくさんお世話になりました。

先生がまたおいでになり、手元には古いカルテ、びっしり私のことが書いてあるのが見えました。「これは風邪じゃないな〜!見てごらん!」
PCR検査の結果を私に見せてくれ「コロナでもインフルでもない!」
カルテを片手に「Sちゃんはこの時期になるとよくこの症状で来てたんだよ!アレルギーの病院とか今は通ってないのかい?」

先生の言葉に、この時期アレルギーを発症していたことを思い出しました。

現職について、ビデオ通話をするからと体調管理に努めていた甲斐もあり、最近は発症していなかったため、すっかり自分のことを忘れていました。

先生ありがとう。

「今日は、薬4日分出しておくから、なくなったら専門の病院を検討したほうがいいかもね。」そう言ったアドバイスもきちんとしてトリアージする先生さすがだなと思いました。車を運転できない、おじいさんおばあさんが毎日たくさん来ますしね。先生は場所としての病院もちゃんと守っているんだと感じました。

薬局に行ったらまた、見覚えのある顔。
同級生のお母さん。
「この前はどうもね〜」と声をかけられ、世間話。

ああ・・・いいなあ。安心するなあ。
と思いながら会計を済まし、後にしました。

私のお父さんももう退職して数年になるので、先生が病院にいるのも後何年かなのかなあ。と思い。感謝の気持ちでいっぱいになりながら帰りました。

あ、ちょっと咳は治ったかもしれません。
ドクターコトー診療所の単行本を読み切ったのはこの病院の待合室でした。
先生もそう思っていたのかなあ。



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