「日本デンマーク」が大ピンチ
自動車産業のお久元、愛知県の西三河地方は、農業の生産性と競争力の高さ、その風景から、農業先進国である国と重ねて「日本デンマーク」と称された。
それ以前は、平坦で水に恵まれなかった土地に「明治用水」が開削され、農業が目ざましい発展を遂げたのだ。
この一大事業から140年あまり。河川から水を取る施設で、大規模な漏水が発生し、大ピンチとなっている。
全国ニュースになっている通り、施設の上流側で、何らかの理由により漏水し、河川の水位が上がらないために、用水路へ取水ができない。
私がSNSで現場から生リポートをしているので、映像で詳しくという方はご覧いただきたい。
農業は田植えのピーク期。せっかく植えた苗が枯れてしまうのでは。と大変多くの方が心配をしている。
一方で、明治用水は一般家庭に供給するものではないので、生活している分には影響がないはずである。
だが、そうも言っていられない。
明治用水はこの地方の農業に加え、多くの自動車関連工場でも利用されているが、すでに複数の事業所で、明治用水の工業用水から、上水道の利用に切り替えるところが出始めている。
この影響は上水の排水場で記録に現れた。
同県刈谷市の一ツ木排水場の記録によると、上水道の利用が19日時点で、すでに先週よりも50%程度増えているのだ。
この状況が続けば、一般家庭へ届ける上水が不足する可能性も考えられる。
一ツ木排水場の貯水量は、まだ余裕があるものの、刈谷市はすでに他の施設から水を融通するよう取り組みを始めている。
次の動画は、現地の様子を撮影したもの。
今回の大規模漏水、普及まで長い時間を要すると考えられる。
農業を営まれている方が心配する様子を見ると悔しいが、今は早期普及を祈るだけだ。
現場で必死の努力をしていただいている皆さまへ感謝を申し上げたい。
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ここまでお読みいただきありがとうございました。
記事は「常体(だ・である調)」を用いているため、やや強めの印象に見えますが、事実と意思を明確に伝えるためです。ご了承くださいm(_ _)m
刈谷市議会議員 くずはら祐季 お問い合わせはメールにて。
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