クズ人生7〜20年後の君へ、シガンシナイ転落〜

頂点から一気に転落してしまった小3の学校生活を終え、小4になったが特にクラス替えがある訳ではなく担任が変わるわけでもなかったので特段なにが変わるというものでは無かった。

相変わらず私に対してのイジメは続き、靴がなくなる・教科書が破られる・理科の時間に育てたプチトマトが食べられる頃に全てもぎとられ捨てられてる等陰湿極まりなかった。

そんな私も学校で唯一好きな時間はあった。
図工の時間だ。
昔から絵を描くのが楽しかった私は図工の時間に自分だけの世界に入り自分の好きなようにのびのびと絵を描くのが好きだった。
小さい頃に絵のコンクールで何度か賞も取ったことがあった。
小4になっても絵を描くのが好きだった私は自分一人で誰とも話さず絵を書いたりモノを作る図工の時間は好きだったのだが、ある日異変は起きた。

図工の時間に、二人1組で人物画を描かないといけなくなったのだ。しかも、男女ペアで…
気まずさしかなかった。
これまでの悪行(クズ人生2〜6参照)により男子はもってのほか女子からはかなり嫌われていた私とペアを組んでくれる女子などおらず、男女比率が平等ではなかったので、結局クラスで余った男子2人で組むことになった。

その男の子は江田くんという。
江田くんは昆虫が大好きなだったのだが少し特殊だった。
昆虫の足をちぎったり解剖したりしてぐちゃぐちゃにするのが大好きな子で私と二大巨頭にあげられるくらいクラスの嫌われものだった。
そんな江田くんと組む事になった。

まぁ周りから笑い者にされるペアだった。
この頃から周りの目が気になり始めるようにもなった。

だが、大好きな絵の時間だ。
人物画とはいえ別に今まで通り描けば良いと思っていたのだが、それは違った。
まず、小3まで私の絵は自分の頭に思い描いた事を絵にしていたので現実にあるものをそのままの型で描くいわゆる「写実」が出来なかった。
なので私の描く絵はさながらピカソの偽物を踏みつぶしたような絵だった。
そんな絵を描いていたら担任から毎時間怒られながら指導された。
一番怒られた中でも印象に残っている言葉は

「どうやったらそんな風に描けるか分からないわ、教え方が分からない」

と、言われた事だ。
まぁ指導というより哀れみを込めた罵倒だ。
この事で私は絵を描く事が嫌いになった。
唯一の学校での楽しみな時間も無くなった。

この歳頃になると周りでは幾つかの仲良しグループで遊ぶようにもなり、男子は外でサッカーや野球、女子は各々仲良い同士で喋ったりするなどコミュニティが築かれてきたのだが私はもちろん「ぼっち」だった。
そんなある日珍しくある子が喋りかけてきた。

江田くんだった。

今回はこれぐらいにしておきます。
私の好きだった絵を書く事を台無しにしたあの担任、今でも憎い。

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