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ずっと真夜中でいいのに。にドはまりしたここ一年

映画館での出会い

2022年9月末、私はあるアニメ映画を観た。
スタジオコロリド「雨を告げる漂流団地」だ。

これ自体も近年稀に見る刺さり方をした、個人的ベスト10に入る映画なのだがそれはさておき、私はエンディングで流れた主題歌が、映画館を後にした帰路でも耳に残っていた。
この映画を体現するような、懐かしさとセンチメンタルを想起させる歌詞と歌声、楽器の響き…。そういえば、トレーラーでも流れるこの曲が気になったのもあってこの映画を観ることを決めた覚えがある。
「消えてしまいそうです」

それが、ずっと真夜中でいいのに。(以下、ずとまよ)と私の出会いだった。

夜の車内での衝撃

私は音楽方面のアンテナがさっぱりなかったので、その時までずとまよを名前は聞いたことがあったかな?という程度であった。
ただ、その時聞いた「消えてしまいそうです」や劇中歌「夏枯れ」が妙に気になり、Youtubeでその後何度か聴いていた。
「気に入ったし、他の曲も聴いてみようかな?」ふとそう思い立った10月初め、会社帰りの車で聴いた楽曲に、私は衝撃を受けたのだった。
「ミラーチューン」

なんだこの曲、メチャメチャ音が多い!?そして思わず体が動いてしまうリズム。…なんてゴキゲンな曲なんだ!
そこから間髪入れず、チェンソーマン2話ED「残機」が配信。今度は随分ロックな格好良い曲だ!そしてなんだか、歌詞がすごく韻を踏んでいて、聴いてて気持ちいい!
そこからはYoutube musicを駆使してヘビロテ(どんどん曲がつながるので便利ですね)、加速度的にハマっていくのであった。

ずとまよの魅力とは?

音楽系の素養がないので拙いものであるが、ずとまよのここが好き!というところと、タイプ別のイチオシ曲をいくつかここで挙げる。

①音の多彩さとキャラ立ち

まず初めに圧倒されたのは、使われている楽器の多彩さ、聴いたときの音の厚みだ。ベース、ドラム、ギター、キーボードは基本として、そこにストリングス、ホーンが入ってくる。更に曲によっては、津軽三味線や謎の特殊楽器(ブラウン管を改造した電子ドラム、扇風機を改造した電子ハープ?、オープンリール(ってなんだろうあの楽器は)が入る。未知の音楽がそこに広がっていた。
しかも、それぞれの楽器のキャラが立っていて、楽器ごとに「魅せ場」がある。聴くごとに新たな発見があり、何度でも聴いてしまう。
これだけ多くの音をまとめ上げるているのは、ビンビンに強く響くベース、複雑に気味良く刻まれるドラムといったリズム隊がしっかりしてること、そして何よりボーカルACAねさんの高音に胸打つボイスによるものと推測している。
イチオシ曲:綺羅キラー、機械油、MILABO

②曲の展開力

複雑な曲構成、テンポの変化などが駆使され、展開がすごい!と思わせる楽曲も多く見受けられる。重厚なイントロで始まったと思えばポップなサビ、ジャズっぽい曲かな?と思わせての激しいギターの展開など、良い意味で予想を裏切ってくるのがずとまよの楽曲だと思う。
イチオシ曲:JK BOMBER、暗く黒く、蹴っ飛ばした毛布

③歌詞のリズム感、気持ちよさ

私は主に車の運転中や洗い物中に音楽を聴くので、歌詞の意味や解釈に意識を置くことが少ない。それでもずとまよの楽曲を歌詞面において「気持ちいい」と思うことが多々ある。それは、素人耳にも歌詞が韻を踏むよう凝らされており、曲と相まって非常にリズムを重視しているからではないだろうか。
イチオシ曲:違う曲にしようよ、残機、眩しいDNAだけ

④ボーカルと楽器パートの競い合い

勿論、ボーカルACAねさんの声が非常に魅力的というのもある。ただ、私の語彙力だとどう魅力的なのか?がちょっと説明できない。ひとつ言えるのは、ACAねさんが高らかに歌い上げる曲のクライマックスと、その前後にある楽器パートは、競い合うように高め合うように聴こえるということだ。ずとまよは固定メンバーがACAねさん一人であるが、あくまでソロに対するサポートメンバーではなく、バンドミュージックなのだ。
イチオシ曲:マイノリティ脈絡、ヒューマノイド、不法侵入


レイドバトルの如き、最強のライブ

こうしてずとまよ沼にどっぷりと浸かっていた訳だが、更なる衝撃体験を3月に食らうことになる。ABEMAで配信されていた、代々木体育館ライブ「ROAD GAME「テクノプア」~叢雲のつるぎ~」である。
 ベース1、ドラム2、ギター2、キーボード2、ホーン隊3、ストリングス隊4、津軽三味線1、オープンリールとブラウン管ドラムで3、扇風琴1(ボーカル)で総勢19名のバンド編成…というだけでも、凄まじさが伝わるだろうか。レイドバトルか??(しかもサブステージに別途アコースティック編成もいるという)。
 ライブレポートがインターネット上で見られるので内容は省くが、「圧倒的」の一言、とんでもないライブであった。

最新アルバム「沈香学」はいいぞ

そんな「叢雲のつるぎ」の映像が初回限定に付いてくる、最新3rdフルアルバムが「沈香学」である。しかもクライマックスに至る曲順が「消えてしまいそうです」からの「ミラーチューン」だ。そんなの買うしかないじゃないですかー!→買った。物理の音楽アルバムを買うのはいつぶりだろうか。
 おいおいシングル版から結構アレンジ変わっているじゃないの…!1アルバムの中でずとまよの楽曲の幅広さを堪能できる、最強のアルバムでした。


結び

以上が、私がここ1年で衝撃を受けっぱなしであり、首まで沼にハマっているずっと真夜中でいいのに。にまつわる記録である。

原始五年巡回公演「喫茶・愛のペガサス」、チケット取れたぞー!人生初ライブです。

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