「好きでも嫌いなあまのじゃく」小鬼な感想
「ペンギン・ハイウェイ」「雨を告げる漂流団地」が続けて大いに刺さって、しかもずとまよにもドハマりしている。これは観るしかねぇと映画館で観たのですがうーーん。
「いなくなった母を探す」「謎の怪物に襲われる」という序盤から引っ張ったストーリーラインが後半隠の里で合流する訳ですが…
・ロードムービーの後に結局ヒロインの実家に戻って行くの?(これまでの旅路は?
・母親の行方自体は、里の中では別に秘密でもないんじゃないの?
・所謂「因習」として母親が犠牲になってる訳だけど、その因習の効用と、因習に対して村が執着してるのか良く分からん(ババァが因習の大事さを説く割に、村の人は解決に協力的だし…
という辺りが気になって、話がとっ散らかっている印象を受けました。
背景美術、特に後半の隠の里はきれい、きれいなんだが…「外界から隔絶した隠れ里」にしてはやたら現代的(コンクリと金属作りの建物)というか文明的(スノーモービルとかある)で違和感が拭えない。話に対する説得力がないというか、その画が出したくて出してるだけなんじゃないか?という臭いを感じてしまいました。
と、大きな所で話に入り込めないと細かいところも気になってしまうもので。以下はまぁ流してもいいんだけど気になってしまったところ。
・半ば家出じみた気持ちがあったのかもしれないけれど、主人公ヒロインが遠出するのに着の身着のまま過ぎる
・特に主人公、行き先分かってるのに無計画過ぎない?
・作中、主人公とヒロインは常に何かを貰っているんだけど、それに対するアンサーが特になかった気がする。意図的ではなかったのか?
・ヒロイン、危ない肉体活動を結構するんだけど身体能力が高いのか?人並なのかが描写だとよく分からん
・ユキノカミが鬼を食い始めたの、偏にお勤めしてる母親のメンタル要因だったけどそのシステム不安定過ぎない?
…結局、「好きで嫌いなあまのじゃく」、出てきたか…?