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document relax—アンビエント、樹木、marionnette label
今年に入ってからロックを全く聴いていない。ずっとロックやバンドが好きで近年だとoasis、the white stripes、betcover‼︎やらを聴いていたが、2023年に入ってから全く聴かなくなった。ブラー復活でロック熱が世間にじわじわ伝熱していくかもしれないけど、僕は普段政治に文句を言ったり遠くで近くですぐそばで叫ばない。ロックに体を揺らしてロックンロールな生き様に矯正させられる、というか何かやらなきゃいけないという気にさせられるのが僕はすっごく耳の負担になってしまった。
でも、音楽はやっぱり好きだし普段聴かないような音楽を探してみようとSpotifyへ駆け込んだ。それで見つけたのが吉村弘さんのGreenだ。アンビエント。ちょー代表作なのでレビューは調べて貰えば出てくるのでしませんが、僕は初めて聴いた時に扱いやすい音楽だと思いました。扱いやすいっていうのは聴いている自分の心情によって聴いている耳と頭を操作できるということ。寝ることも集中することもできるよねって。
自分を奮い立たせたり土足で寄り添ってくるロックが嫌な気分だったんだと思います。ごめんなさい。それから吉村弘筆頭にアンビエントへ興味が湧いてたくさん聴きました。
んじゃ、結局アンビエントはなんなのさっていうと現状僕が考える定義は
これまで興味が無かったような森羅万象を発見する事もできるが無視する事もできる己の音楽
とします。未来は自分自身でどうにでもなるというような無責任で高圧的に聴こえるかもしれませんがそれは違います。
それで、今回は僕がこれまで興味が無かった森羅万象に興味を持ち発見したことを書きます。興味無い事は興味無いのでわかりません!
木
木。いきなり木。僕動物園でアルバイトをしてまして、たまに園内で作業とかあるんですよ。それはまあ大自然で年季を感じる木がたくさん生えてるんです。
動物園の木
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それで見つけたのがこの木。僕木って太い芯から斜め上に向かって中枝、小枝と生えていくものだと思っていました。だけどこれ太い木から横にまっすぐ生えて直角に曲がり真上に向かって枝が生えているんですよ。ぎゃー!何これ!すごい事気づいちゃったよ、これがアンビエント効果!?
周りに高い建物や木が無いので360度日光を浴びれる。だから、まっすぐ空に向かって小枝が伸びたのかなあと。中枝が横に生えたのは仮説すら立てられず、。
種類を探したんですけど、申し訳ない分かりませんでした。愛嬌で、。
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平等院鳳凰堂 松の木
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これまた面白くて一本だけ建物より長い松の木が生えてるんです。物凄い迫力があったことを覚えています。詳しいサイト見つけたので引用します。
平等院は永承7年(1052年)に関白藤原頼通によって創建され、その翌年に阿弥陀如来を安置する阿弥陀堂が建立され、その建物が現在「鳳凰堂」と呼ばれているものです。鳳凰堂は経典に描かれている浄土の宮殿をイメージしたものと言われ、この世で私たちが見ることができる極楽浄土の姿です。平等院は鳳凰堂を初め数々の国宝を擁し、世界文化遺産「古都京都の文化財」の主要構成要素となっています。
展望広場の松巨木池(阿字池)をはさんで正面から鳳凰堂を見ることができる広場があります。池に映った優美な鳳凰堂の姿を展望し、しばし極楽浄土にきた夢に浸りますが、ふと気が付くとこの広場の一角に1本の松(クロマツ(黒松))の巨木が立っています。この松は幹の直径が1mは超えていると思われる巨木ですが、枝ぶりを追求した普通の庭園の松とは異なり、すらりとした自然性の樹形であり、ここに松の木が1本だけ植えられていることには、何か強いメッセージ性を感じます。松は冬でも葉を落とさず、いつも緑の葉を絶やさない常盤木として永遠の命の象徴です。
ここに松を植え、それを守り育ててきた人たちは、常盤の命を願いつつ一方では極楽浄土を夢見る私たち人間の身勝手を諭しているのでしょうか。あるいは常盤の命を持つ松とは違い、私たち人間は明日をも知れぬはかない存在であることを語っているのでしょうか。松が1本だけ植えられていることは何を意味しているのでしょうか。この世では家族や友がいても、浄土に行くときは一人であるという、人間の絶対的孤独を表しているのでしょうか。一般に藤は女性を表し松は男性を表すと言われます。平等院の藤と松は女性も男性も区別なく浄土に行くことができることを表しているのでしょうか。あるいはこの世では女性・男性がいますが、浄土では男女の区別がない究極の男女平等の世であることを意味しているのでしょうか
考えさせられますね。浄土に行く時は必ず1人であり人間は孤独であるという考察面白いです。だからこそこの松のような強い意志が必要だと。考えさせられます。
伊勢神宮 神苑 松の木
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平等院鳳凰堂と比べると華奢な松の木です。平等院鳳凰堂の松の木がアメカジだったら伊勢神宮の松の木はモードなイメージです。
手入れがしっかりされていて作り手の理想へ向かって育てられているんだなあと感じます。なんだか大正時代の天皇が植えた松があるらしく、その時代から伝統として松を育てる技術が受け継がれていることがわかります。ちょーかっこいい。
木についてはこれからも写真を撮ってレビューしたいです。なんなら育てたい!
Marionette labelの好きなアルバムを主観的に紹介しますPart1
アンビエントやニューエイジといった音楽ジャンルにハマりMarionette labelへ辿り着きました。検索をかけると日本でのアナログ取り扱い店舗も少なく、発信している記事も見かけませんでした。なので、この記事を参考にMarionette labelを聴くきっかけになれば嬉しいです。
とっても主観的なレビューで雑な部分あると思いますがよろしくです。
Marionette label
Record Label founded in 2013. Releasing hard to place electronic and electroacoustic music onto heavyweight vinyl with meticulously handcrafted cover-art.
日本の取り扱いレコード屋でそれぞれ独自の〇〇系って捉えています。例えば不思議系やエレクトロ・アコースティック系。私がこのレーベルに感じる事は名前の通りマリオネット系。どんな大御所や若手でもこのレーベルからリリースされる「アルバムには緊張感と狂気が備わっています」。まるでレーベルに操られているかのように。基本的にアルバム通して聴いてもらいたいですね。
「アルバムには緊張感と狂気が備わっています」
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Papiro―La finestra dentata
『旅行、少年、ロボット、狭間、発見』
まず最初に私がMarionette labelを知るきっかけでもありこの記事を書こうと思ったきっかけでもあるアルバム、La finestra dentata です。今にも風に吹かれて灰になりそうな骸骨と後退した地平線に興味を抱いてジャケ買いしました。
聴いてみると気持ちの良いリズムの中に小鳥のさえずりがミックスされています。なんだかジャケの印象と違って清潔感ある、と思いきや所々にロボットが起動しているような音が合わさって見事なSF感に引き込まれます。曲Anelliなんかはテリー・ライリーのA Rainbow in the curved Air-Instrumentalぽさあるなと。
聴いていくうちに自分がロボットと人間の狭間におじゃましている感覚になり、私は数年前YouTubeでみたThe Love Machineを思い出しました。
Papiro絶対SF映画好きじゃん!と思って海外のインタビュー記事を探すと、
SF映画など、映画のサウンドトラックを長い間聴いていた。12歳のときに観た『2001年宇宙の旅』ではリゲティの音楽に圧倒されたのを覚えています。
日本語訳間違っていたらすみません。ちょうどコロナ禍の時に見たやつじゃん!ぐわ!と、(笑)確かにセリフが無くて音楽で煽ってくるシーン結構あったなあと、。私は20歳の時に見たので12歳で圧倒される感性、やるじゃんPapiro!と思いました。知らない人はアマプラであるので観てみてください!
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・Maxim Wolzyn―Affirm, Deny, Reconcile
『灯台守、緊張感、背後、金属、永遠』
正直2度と聴きたくないと思ってしまいました。そのぐらい緊張感があるってことです、褒めています。ピアノ?でしょうか一定のリズムの奥で金属音のような音が私には永遠に働き続ける労働者のように思えました。この独特な音が五感を刺激して、2階の人の足音とか車の音、さっき食べた蒙古タンメンの匂いとか、五感で読み取れる全ての事象に敏感になります。すっごい嫌。不気味。
このアルバム聴いた時真っ先に一昨年に観た白黒映画のライトハウスを思い出しました。離れた孤島にある灯台守で働くヒューマン映画なんですけど、登場人物2人しかいなくて2人とも毎日行う作業や風景、過酷労働、食料難で気がおかしくなるんです。毎日続く作業中の金属音や定時になると鳴る時計、風、雨の音がこのアルバムとマッチして不安になりました。ライトハウスもアマプラにあったのでチェックしてみて下さい、不安になります。
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・Twinkle³―Minor Planets
『アジア、実験的、視野、能』
とても視野が広がる楽曲が多いなと感じました。3人の共同制作なので、それぞれの得意分野を活かした多様なジャンルで作られて聴きごたえあり◎全体的にハーブやポーション、工芸品を取り扱うショップに流れていそうな音が全曲にあります。そして、この音楽に合わせたトラックは落ち着きのなさとエネルギーがあり、時間を忘れて聴き入ることができます。例えばAbnoba456のチューニングが合っていないような癖になる音を追っかけるだけであっという間に時間を忘れられます。ヘッドホン推薦です。
soma2815はレーベルのYouTubeより映像も投下されているのでこちらもチェック!アニメーションとのマッチが◎
このアルバムで特徴的な笛の音は3人のうちの1人Clive Bellの過去作KurokamiーDisguised as a Silverer of Mirrorsに通ずると感じました。彼を理解するにはこのアルバムが必須だと考えます。
笛と音といったらアニメーション映画音楽の研二ですね。リーダーばかうまいあれ。えーと、映画紹介の流れ的に無理やり後付けしました。
・Roxane Métayer―Perlée de sève
『ヴァイオリン、女性民族、自然、ドローン、異端』
・最新アルバムなのでアナログを所有していません。
このアルバムはヴァイオリン、木管楽器、そして人間の声を同じ曲の中でドローンやチャイム、ディストーションといった型にはまらない構造で作られています。通して聴いてみると民俗誌のような音楽だと感じました。ジブリが作り上げる理想的な慣習に近いです。完全な主観です。なんというか楽曲全体に自然な感覚があって、複雑な摂理を守りながらまるで音楽が川のように流れ出しています。
LP版で言うとA面の3曲目からA面最後までアコースティックギターでしょうか、同じリズムで音程だけ変えているように聴こえます。先程話した同じ自然でも全く違う自然の摂理があって川が流れているんだよってことを表現しているように感じました。個人的にはB面の2曲目が器に砂を入れて振っているような音が心地よくて好きです。LPで所有したいですね〜。
いかがでしたでしょうか。私は書いてて楽しかったので読んで楽しくなって音楽聴いてくれればとても嬉しいです。4つしかできませんでしたが、Part2も予定しています。
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