小川清美議員 一般質問メモ(令和6年6月定例議会)
1.一般住宅におけるし尿処理について
Q1: 市内の浄化槽設置状況はどうなっていますか?
A1: 令和5年度末時点で、単独処理浄化槽が約4900基、合併処理浄化槽が約2900基設置されています。ほとんどの世帯が公共下水道や農業集落排水設備に接続されているか、個別浄化槽を設置しています。
Q2: 浄化槽台帳の作成について教えてください。
A2: 平成13年4月1日以降、単独処理浄化槽の新規設置は原則禁止されています。令和元年度から、都道府県が浄化槽台帳を作成する義務があり、浄化槽の所在地、管理者情報、水質検査状況などが記載されます。
Q3: 浄化槽の維持管理の状況はどうですか?
A3: 環境省の令和4年度調査によると、全国平均で保守点検実施率は70.2%、清掃実施率は63%です。犬山市では、保守点検実施率が65.1%、清掃実施率が67.7%となっています。
Q4: 高齢者世帯向けの補助制度について教えてください。
A4: 令和9年から少人数高齢世帯に対する維持管理負担軽減事業が導入されます。65歳以上の世帯で月収15万8000円以下の場合、法定の保守点検や清掃費用の一部が助成されます。
Q5: 合併処理浄化槽の設置補助金について教えてください。
A5: 自宅の単独浄化槽またはくみ取り便槽を廃止し、合併処理浄化槽を設置する場合、補助金が交付されます。補助率は100%ですが、限度額があります。設置費用は33万2000円から54万8000円、宅内配管工事費は一律30万円、撤去費用は9万から12万円です。
Q6: 合併処理浄化槽設置補助事業の実績はどうですか?
A6: 令和4年度は7件で補助金額541万8000円、令和5年度は5件で補助金額381万8000円の実績があります。国と県からの補助金を活用し、全体の53%が補填されています。
Q7: 公共下水道接続区域内の接続率はどれくらいですか?
A7: 令和6年3月31日時点で、公共下水道供用開始区域内の接続率は86.9%、農業集落排水区域内の接続率は92.6%です。
Q8: 啓発活動について教えてください。
A8: 令和元年度までは個別訪問とチラシ配布を実施していましたが、コロナ禍ではチラシ配布のみとなりました。昨年度から個別訪問を再開し、503件中71件の下水道接続を実現しました。啓発活動は引き続き実施予定です。
Q9: 下水道区域の変更について教えてください。
A9: 市街化調整区域の下水道整備を見直し、合併浄化槽による処理区域に変更されます。令和7年度末までに変更手続きを完了する予定です。
2.都市計画法に基づく開発行為等の許可基準条例について
Q10: 都市計画法に基づく開発許可基準について教えてください。
A10: 鉄道駅の中心から1 km以内の区域を指定し、立地の緩和を実施しています。下水道法の予定処理区域が変更されるため、更なる緩和措置は現時点で考えていません。
Q11: 市街化調整区域の土地活用についての市の方針は?
A11: 都市計画マスタープランに基づき、地域住民と協力しながら地域作りを進めます。集落維持を目的とした地区計画の策定を検討し、地域の意向を尊重しながら進めます。
Q12: 市街化調整区域の建築制限緩和についての考えは?
A12: 市街化調整区域の土地活用については、都市計画法の基準に従い、適切な運用を行います。既存の基準を尊重しつつ、地域のニーズに応じた対応を進めていきます。