巡りめぐって(長文備忘録)
一度手放した楽器と再び巡り逢う確率が、どれくらいなのかは知りませんが、かなり珍しいことでしょう。
"同じメーカーの同じ年代"くらいなら、ネットの発達した現代ではお金さえあればなんとかなると思います。
"同じ個体"、つまり"全く同じもの"となると、少なくとも僕は初めて経験しました。
ふらっと立ち寄った地元の楽器屋さん。ズラリと並ぶギターの中に、赤色の"リッケンバッカー330"を発見。「懐かしいな。同じようなの持ってたなぁ。」なんて、近づいてみて「え!!!??」
補修して色が塗られていた箇所のキズの形に見覚えが…
「…俺が持ってたギターやん!」
5年前にこんな事を書き残していました。
突然の再会に、2つの選択肢がよぎりました。
①こんな巡り合わせは二度とない。買うべき!
②一度手放した楽器だし、再会出来たことに感謝しつつ買わない。
①については、言葉のとおり。
②については、中途半端な気持ちで買い戻せないという思い。
昼過ぎに見つけた時には、メロディショップ(楽器屋)の店主(木田さん)が不在だったので、21時に再びメロディショップへ。
その間Twitterでみなさんにアドバイスしてもらったり、前オーナーのおじさまの件もあり、半端な気持ちで買い戻せないという気持ちに傾きつつありました。
が!!
26年前、共に上京して夢を追い、共に夢にやぶれた村田(ベース)がメロディショップに駆けつけてくれました。
写真右が村田、左が久世。
幼稚園からの幼なじみです。白黒写真て。
村田に見守られながらしばらくリッケンを弾いて、そのあと村田が弾く姿を見て、決めました。
「僕にもう一度、このギターをください。」
もうしばらくリペアやクリーニングをしてくれるとのことで、まだ同居はしてませんが、"再婚"することになりました。
いずれ"披露宴"ならぬ"披露演"させてください。
お互い老けたね。
22年ぶりやもんね。
改めてよろしく!
値札をつけず、「このギターは久世さんに持ってて欲しい」と言ってくれた、メロディショップの木田さん。
わざわざ駆けつけてくれて、珍しく興奮気味に感動してくれた村田。
Twitterでコメントなどをしてくれたみなさん。
ありがとうございます!
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