どこを見て仕事をするのか
これほどバッサリとイベントの仕事がなくなると、自分の仕事を見つめ直すには充分過ぎるほどの時間がありました。
少しずつイベントも復活しつつあるので、そろそろ僕も司会のお仕事が入ってくると願っています笑
近年はイベント等も細分化されてきました。
機材も昔より安くて取り回しも良くなって、予算のかけられないイベント等は、"最低限"の機材と人材で実行されます。
この"最低限"については、思うところが多々あります。
予算が少ないという理由で、音響をケチる。人員を減らす。進行や司会も"適当に"配置する。
イベントが"無事に"終わって、「よかったよかった」となる。
「なにがよかった?」と感じることが、とても増えた。
お客さんは気持ち良く楽しんでくれた?
ゲスト出演者に迷惑かけなかった?
会場内の音響は適切だった?
そういうところに目を向けず、主催者側の自己満足ばかりのイベントが多すぎる。
"最低限"の予算を、お客さんにとって心地よい音響空間を作ったり、ゲストが「また来たい」と思ってくれるような環境を整えたり、まともに進行をできる司会者に充てられないものだろうか。
ただ開催されただけのイベントは、来場者の満足度には繋がらず、音響や司会のレベルの低下を生む。
それが悪循環となって、イベントに参加したいと思う人も離れて、効果が薄いと判断されたイベントは、縮小や見直しが図られる。
もはや同業者と思いたくない程度の司会者が、そこら中にいます。
ゲストより派手な衣装を着て、ゲストのことをリスペクトせずに、少しの勉強もなくマイクを握る。
集合写真ではセンターに陣取り、舞台袖や楽屋でツーショットまで撮る笑 これは主催者も同じ。
そんな暇があるなら、他にやらなきゃいけないことがあるでしょう。やることやっての上なら良いですけど。僕も撮りますし。
もちろん、前に出なきゃいけないイベントもありますが、基本的には司会者が悪目立ちしたイベントなんて、そこに関しては"失敗"です。
コロナ禍でいったん減ったイベントが、これから少しずつ復活すると思います。
せっかく立ち止まって考えたのなら、どこを見て仕事をするのかを見直しておきたいものです。
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