治療の記録
現状と決意
2024年6月8日
腫瘍の生体検査(生検)の結果を聞きに大学病院へ。
「ガンではない。」
「エナメル上皮腫の可能性が高い。正式な病名は、数ヶ月後に摘出してから確定」
とのことでした。
少しホッとした反面、ネットで調べると怖いことばかり出てくるので、調べるのはほどほどにして前向きに治療に取り組もうと思います!
ただ、ネットで調べてる過程で、エナメル上皮腫や嚢胞の情報って意外と少なかったので、同じ悩みの人に少しでも参考になればと書き記しておこうと思います。
発覚
2024年4月2日
10数年ぶりに歯科医へ。
開業したばかりの「えそらデンタルクリニック」にて
歯の状態を見るためにレントゲン撮影。
犬飼先生はレントゲン画像を見てすぐに、
「下あごに腫瘍がありますね。悪いものではないと思いますが、紹介状を書くので大きい病院の口腔外科に行ってください。」
という展開に。
画像を見て「デカっ!」と思うサイズの腫瘍なのに、自覚症状も無いし、見た目にも分からないので実感はなし。
この手の腫瘍はレントゲンで偶然発見されることが多いらしい。
すぐに気づいてくれた犬飼先生に感謝!
虫歯の治療と並行して、腫瘍の治療と向き合うことに。
朝日大学病院
2024年5月16日
犬飼先生から長縄先生への紹介状を持って朝日大学病院へ。
さっそくレントゲンと、CTを撮ることに。
大きい病院もCTも初めてなのでガチガチに緊張してましたが、CTの先生がFC岐阜サポーターの方だったのでかなり安心しました笑
3月に松本へ遠征した時にすぐ後ろの席だったという偶然。
あと、CTの機械が超かっこいい。
CTの結果、歯茎に穴をあけて細胞組織を採って生検をすることと、開けた穴はそのまま塞がずガーゼを詰めて、2〜3ヶ月経過を見ることに。
上記の治療は「開窓術」というものらしく、幹部を覆う歯茎に穴をあけて顎の骨の中にある腫瘍と外の圧力を同じにして、腫瘍が小さくなるようにする治療法らしい。
2〜3ヶ月後、腫瘍が小さくなっていく方向なら、タイミングをみて摘出手術を行なうとのこと。
その時はおそらく全身麻酔をしての手術で、入院らしい。
丁寧なカウンセリング
治療方針を聞いたところで大きな疑問が。
僕はラジオやテレビなどでMCをする「喋る仕事」であるということ。
口の中に穴があいた状態で仕事が続けられるのか?
この疑問に対して長縄先生は向き合ってくれました。
「痛みはあるだろうし、喋りにくいかもしれないけど、せっかく自覚症状がでる前に発見されたのだから、治療を始めましょう。」
真摯に向き合ってくれた先生の言葉を聞いて、2週間後に最初の手術を受けることにしました。
正直、腫瘍が発見されてからの2ヶ月間はメンタル的に本当に参ってました。
手足が折れても出来る喋る仕事なのに、なんで口なんだと…。
発見されるまで支障なく仕事出来てたんだし、引退してから手術でも良いんではないかと…。
それでも、犬飼先生と長縄先生の真摯な対応のおかげで治療を進める事に決めました。
それともうひとつ。
僕はまだ、喋る仕事を続けたい。
その一心です。
開窓術
2024年5月30日
最初の手術になる開窓術当日。
この期に及んで先生に念押し確認。
明日は生放送が2本あるし、週末にはFC岐阜のスタジアムMCもあるけど、本当に大丈夫でしょうか?
という、聞かれても困る質問をしたにもかかわらず、
「歯の内側(舌のある側)ではなく外側なので、大丈夫。うまくやります。」というニュアンスで答えてくれました。ビビってたので少し記憶が曖昧ですが笑
その言葉を聞いて同意書にサインをし、いよいよ手術。
口の部分だけ穴の開いた布を顔にあて、局所麻酔が効いてきて……
ここからはエグいので、もし同じ病気や手術を受ける方から質問していただいたら個別にお答えします。
開窓術後の1週間
開窓術後、翌日から早速仕事!
口の中に穴があいてるので、当然痛いし出血もあります。
口の中も外も腫れてるし、飛沫に血が混じるだろうから、この日はマスクをしたまま生放送を2本。
ロキソニンのおかげでなんとかなりました。
しんどかったのはスタジアムMC!
どうしても興奮するし気合いも入るので、痛いわ血ぃ出るわでした笑
あと食事!
術後3日くらいはゼリー飲料、お粥、スープしか口に出来ず、その後もまだ食べたいものは食べられていません。
せめて痩せたらうれしかったけど、中年の不思議で、2キロほど落ちただけでした笑
今後の経過はまた書きます。