Oracle Cloud Free Tierの登録ではまった話
Oracle Cloud Always FreeがAWSやGCP、Azure、Alibaba Cloudの無料枠とは違ってすごいぞ(小並感)っていうのを聞いたので、まずは利用してみようとOracle Cloud Free Tierを登録しようとして、しょうもないところではまった話です。
※同じ罠ではまった方に役立てばぐらいの記事です。
はまった話の前にOracle Cloud Free Tierって?
公式サイトのFAQから引用すると
Oracle Cloud Free Tierとは何ですか。
Oracle Cloud Free Tierでは、Oracle Cloudアカウントにサインアップすると、多くのAlways Freeサービスと、対象となるすべてのOracle Cloud Infrastructureサービスで最大30日間使用できる300米国ドルの無料クレジットが提供される無料トライアルをご利用いただけます。Always Freeサービスには、利用期間の制限はありません。無料トライアルのサービスは、300ドルの無料クレジットが消費されるか、30日が経過するまでのいずれか早い方まで使用できます。
え?300米国ドル使い切るか、30日が経過って他クラウドサービスの1年間より圧倒的に短いし、シェアの遅れをとっているサービスにしてはしょぼくないですか?
という話ですが、あくまでもOracle Cloud Free Tierの話。
では、Oracle Cloud Always Freeはどう違うの?
同じように公式サイトのFAQから引用すると
Always Freeサービスとは何ですか。
Always Freeサービスは、Oracle Cloud Free Tierの一部です。Always Freeサービスには、利用期間の制限はありませんが、いくつかの制限が適用されます。
現在、次のサービスはAlways Freeです。今後Always Freeサービスに追加されたサービスは、自動的に同じ条件でご利用いただけるようになります。Autonomous Data Warehouse
Autonomous Transaction Processing
コンピュート
Block Volumes
Object Storage
Archive Storage
Load Balancing
監視
通知
アウトバウンド・データ転送
とスペック詳細がなく、Always Freeサービスは
・Orace Cloud Free Tierの一部であること
・利用期間の制限がないこと
・利用期間の制限がないけど、期限以外の何かしらの制限があること
しかFAQからはわからなかったので、公式サイトから追加で抜粋した内容を引用すると
・1つのVMまたは最大4つのVMとして使用可能な4つのArmベースのAmpere A1コアと24 GBのメモリ
・2つのBlock Volumeストレージ、合計200 GB
・10 GBのObject Storageと10 GBのArchive Storage
・Oracle Autonomous Transaction Processing、Autonomous Data Warehouse、Autonomous JSON Database、またはAPEX Application Developmentのいずれかを選択。合計2つのデータベースのそれぞれに1つのOCPUと20 GBのストレージ
・1か月あたりの読み取り数が1億3,300万、1か月あたりの書き込み数が1億3,300万、1テーブルあたりのストレージが25 GBであり、最大3つのテーブルを備えるNoSQLデータベース
・Flexible Load Balancer:1インスタンス、10 Mbps
・Outbound Data Transfer:1か月あたり10 TB
他のサービスと比較してみないと、冒頭のすごいぞ(小並感)がわからないので、コンピュートだけAWSの12か月無料枠と比較してみると、記事投稿時点(2021/8/13)でAWSではt2.microが対象となるので、
CPU:4コア vs 1コア
Mem:24GB vs 1GB
ストレージ:100GB vs 30GB
ネットワーク:10Mbps vs 低~中
※CPUは単純なコア数ではAlways Freeが圧勝だがAlways FreeはARMコア。
AWSはIntelコアでありGHzなども差があるため、処理速度の比較までは
行えてないことに注意。
CPUの注意書きはあるにしても他は圧勝で、今のところは期限がないのであれば、個人で色々検証する分には十分かなと。本当はビジネスで無料枠を利用してもらって、結構使える感を感じてもらったあとに、フェイルオーバーとかができないので、有償契約でシェア確保が狙いだとは思いますが…。
と、一応小並感の説明を終えたところで、本題のはまった話へ。
初回登録時の話なので、
1)Oracle Cloud公式サイトにアクセス
2)「無料で始める」を押下
3)アカウント情報を入力して、「電子メールの検証」を押下
4)受信したメールを開いて、「Click here」を押下
5)アカウント情報に追加で必要な情報を入力して使用条件の「続行」を
押下
したいんだけど、使用条件の「続行」がグレーアウトしたまま押下できないので、次の手順に進めなかったのですが、ここがしょうもないところです。なお、はまっている最中は仕方がないので右下のチャットでもやり取りしましたが、興味ある方は最後まで読んでください。興味ない方は結論だけ確認いただければと。
結論は中段に青く囲っているDepartment Name欄です。会社名や会社名の英語表記、役職はOptionalで必須ではなかったのですが、Department Name欄だけがOptionalがなくて、必須になっているという罠が原因でした…。
他がOptionalだったので、Department Name欄も必須ではないと思い込んでしまうと、単純な罠にはまりますのでご注意ください。注意深く作業される方はこんな罠にはまらないと思いますが、残念なことに私は翌週に再々度トライして、罠に気づいた次第…(アホなので翌日の再トライでも気づかなかったw)。
おまけ。
チャットサポートは案の定、英語サポートでして。英語なのは翻訳サイト使いながらでもそれなりに会話ができるのは別のサービスで利用していたこともあって抵抗はないのですが(スムーズなチャットにはならないですが)、真ん中のCloud Support Chatとやり取りを開始しまして、
状況を書くと、いきなりPhone Numberを正しく入力しろとか返答される。いや、多分それって使用条件の続行ボタンを押した後の話だよねとか色々やり取りした結果が
「Do you have time?
Please try again after a few hours.
Best Regards.」
の繰り返し返答しかこなくなる。さすが担当営業経由で申し込んでないあるあるな感じに。昨日も同じ症状なんだよって伝えても、面倒なんでしょうね、同じ回答しかこないのでチャットサポートは諦め。
次にtwitterでさすがにDMはと思ってハッシュタグで#oracle #oraclecloudつけて投稿してみたけど完全スルー。他サービスとのユーザーサポート差をとても感じますね…。
せっかくAlways Freeサービスがすごい(小並感)なのに、とても残念。