自己紹介の続きとIT業界の闇
はじめに
ITフリーランサーの栗田です。
この記事は、自己紹介の続きですが、筆者が経験したIT業界の闇と、その闇からどう脱出したかを執筆しました。
反論や疑問はあるかもしれませんが、全て筆者が経験したことなので、これが事実です。
エンジニアの方は、是非ご一読ください。
IT企業の闇編
筆者は、20代後半から、正社員として3社のIT企業を経験しています。
うち、2つの会社は「自社の正社員をSES契約させ収益を得るIT企業(以下、正社員売りのIT企業)」でしたが、1社は見込んでいた常駐業務が失注し、もう1社は元請けから撤退をさせられ、両社とも業績が悪化したため、筆者は自主退職をさせられるという結果となりました。
3社目も「正社員売りのIT企業」でしたが、前職の2社と違い、残業時間や休日に研修という名目で、思想教育・業務報告会・社内清掃などを無給で強制してくる会社でした。
筆者は、このようなハラスメントに対し、労働基準法に抵触していると指摘をし、会社への抗議を行い続けました。
また、終身雇用制をうたいながらも、年齢と給与の高い(売れない・コストがかかる)社員には、「参加者に暴言を吐くいじめ研修」への強制参加をさせたり、上司にパワハラをさせるなど、実質的なリストラをしていました。
特に筆者は、会社に対し、労働基準法の違反を訴えていたため、年収の減額や異動など、会社の嫌がらせがひどく、精神的にかなり追い詰められていました。
これ以上会社に居ても立場が危ういだけで、転職をせざるを得ない状況となり、転職エージェントに相談し、正社員雇用でのIT企業の紹介をお願いしました。
転職には、正社員雇用専門の大手転職エージェントを使いましたが、紹介されたのは、またしても「正社員売りのIT企業」ばかりで、この企業の強みや経営戦略が、まったく見えないため自己アピールが上手くできず、さらに年齢のせいで、正社員雇用の内定は1件もありませんでした。
このような状況で、IT企業に正社員として雇用されることへの疑問を感じつつ、また会社のパワハラもひどくなり、とうとう不眠症となってしまいました。
さらに会社のパワハラが激しくなり、私は14年間働いた会社から40代後半で、退職を迫られる危機が訪れました。
起死回生編
そんな絶望的な状況でしたが、会社を転職した後輩が相談にのってくれ、フリーランスをすすめてくれました。
フリーランスで仕事があるのか不安でしたが、フリーランスエージェントから2社の会社を紹介されました。
面談当日は不安と緊張でいっぱいいっぱいでしたが、2社とも明確なビジネスモデルがあり、また、私が勉強していたスキルが求められ、非常に良い自己アピールができ、両社から採用の通知をいただきました。
その結果、今では年収が倍に上がり、ハラスメントなど皆無の職場で、ずっとやりたかったAI関係の仕事をしています。
日本のIT企業の闇
「正社員売りのIT企業」は、本当に危険です。
正社員なので、一生、仕事には困らないと思ってる人が多いですが、結論はNoです。
ずさんな事業計画で無策に人を雇い、結果的に入れる現場がないからと自主退職を迫ったり、高齢・高給となった社員の仕事(現場)を見つけられず、パワハラまがいのリストラを迫る会社が非常に多いです。
また、終身雇用制の崩壊により、会社は存続するが、社員の雇用や保障などは、知ったことではないというのが、最近の企業のスタイルです。
そして、「正社員売りのIT企業」では、優秀なエンジニアが、ハラスメント・薄給・長時間労働に嫌気が差し、すぐに辞めていきます。
その結果、技術はないが、上司へのおべっかだけは上手な人間が残り、その無能な人間が出世します。
そして、おべっか使いたちは、難しい話や技術的な話は理解できません。
このような人間は、優れた若者やエンジニアに対し優位性をたもつためにハラスメントをします。
本当に悪循環ですね。
最後に
筆者は、「正社員売りのIT企業」を非常に問題視していますが、SES契約という仕事の受け方には、あまり悪い印象をもっていません。
SES契約に悪い印象がついてしまったのは、「正社員売りのIT企業」が間に入り、エンジニアから暴利を貪るからです。
いくら二重派遣をしていないと言っても、元請けからエンジニア(正社員)に入る給料が、単価の5割以下というのはどうなのでしょう。
そして、なぜ「正社員売りのIT企業」は、こんなにもお金が必要なのでしょうか?
答えは簡単で、企業が正社員を雇用し、会社自体を維持するのに、高額なお金がかかるからです。
しかし、それをどうにかするのが経営者の役割であり、その責任をエンジニアに被せる(結果として薄給・リストラ)など、もってのほかです。
我々は、別に会社を維持するために働いているわけではありませんので、不安定な正社員に固執しなければ、余計な搾取はされず、正当な成果を得られ、結果として幸せになれるでしょう。
みなさんも、同じITの仕事をするなら、残業もなく、給与がよく、ハラスメントのない会社で、新しいことにチャレンジしたほうが良いですよね?
我々エンジニアは、高度な技術を売る仕事をしているわけですから、もっと豊かな生活をするべきです。
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