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ベーシックインカムが唯一の解決策か?

みなさん、こんにちは!


今回は宣言通り、前の記事の続きです。

この記事に飛んでくださった方は前の記事からご覧ください!


前回はマクドナルドが機械化を導入できない理由を考えてみました。

クルーの大量失業とそれがもたらす社会的影響力の大きさが理由じゃないかという話でした。

テクノロジーの進歩に人間の社会システムが追いついていないんですよね。



ところでみなさんは、「ベーシックインカム」という考え方をご存知ですか?

日本語でいうと、最低所得保障という感じですかね。

これはテクノロジーと雇用について語られる時に、よく一緒に議論されるものです。


簡単に説明すると、国から国民全員に最低限生活できるお金をずっと渡します、という制度です。

あらゆる作業の機械化によって、企業は人件費を削減し利益を増大させることができます。それを税として国が徴収して、国民に還元するシステムです。

機械が働く分、人間はもう働かなくてええんちゃうかってことですね。


確かにAIが人間のほとんどの仕事を奪い、富が一部の企業の経営者や株主に集中して、お金を使う消費者がいなくなっては、経済は回りません。

それを解決するための方法として注目されているのが、ベーシックインカムなのです。

実際に海外では実験的に取り入れている自治体や法案が提出された国もあるようです。


これについても前回と同じ書籍に考察がありました。

それは国単位のベーシックインカム制度では、富の再分配がうまく行われないということです。

どういうことかというと、例えば日本のユニクロが業務の大幅な自動化を行ったとします。

もちろん日本の店舗などでの失業者も出るでしょう。

しかし、自動化によって最も失業の恐れがある従業員は、ベトナムなどの途上国にある工場の業務に従事している人々です。

そして、日本がユニクロから税を徴収して日本国民に配ったところで、ベトナムの失業者には何も還元されないのです。

そういった途上国は自国でベーシックインカムを導入する予算はありません。

結果、先進国が利益を得て、途上国に失業者が溢れることになります。


他にも、税率の設定や保障額や対象などたくさん議論しないといけないことが多いです。

しかし、本格的なベーシックインカムの導入はまだ先のことですが、ほぼ確実に現実となるのではないかと思っています。


さて、ここからがぼくの提案です。

国ごとの大規模なベーシックインカム制度がたくさんの問題を抱えていることはわかりました。

それでは企業ごとに失業後の期限付き最低給与保障を導入してみては?と思うのです。

失業者が出たとしても、彼らが別の仕事に就くか、仕事をしなくても生活ができれば一応の問題はないわけです。

つまり、マクドナルドがサービスの自動化によって発生した失業者に、期限付きである程度の所得を保障するということです。

失業保険と生活保護の中間みたいなイメージですね。

もちろん、自動化によって増益して景気の良い会社に限られますが、自社の出した失業者の生活はある程度、自社で保障すれば良いのではないでしょうか。

そうすれば、失業者は機械に取って代わられない技術を習得したり、次の仕事を見つける猶予ができると思うのです。

そのうちに世界単位でベーシックインカムが導入され、贅沢をせずに生きるだけなら働かなくてもいい時代が訪れるかもしれませんね。


と、偉そうにたくさん話しましたが、今日ふと思いついた考えですし、どの道を選んでも問題はたくさん出てきます。

これを読んだみなさんが少しでもテクノロジーと雇用について考えるきっかけになればないいなと思います。


それでは、また〜

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