(株)モダリスのビジネスモデル
新規上場のリストを見ていたら、面白い会社を見つけました。
遺伝子治療薬開発事業が会社事業で、いわゆる大学発創薬ベンチャー、というところでしょうか。
何が面白いかというと、創薬ベンチャーというと、大抵が赤字で、上場してからも赤字が続いているような会社も多いのですが、この会社は直前期において黒字化しており、当期も売上・利益をさらに伸ばす予定です
しかも、会社設立が2016年であり、まだ4年ほどしか経っていません。
新規上場申請のための有価証券報告書でビジネスの説明が書いていますが、正直なところ、技術的なところはよくわかりません。
また、異常さは「従業員の状況」の箇所にも見て取れます。
上記のようになっていますが、モダリス社単体では社員3名、連結全体でも16名しかいない形です。
連結売上6億円以上あるのに16名しかないのはなかなか面白いです。
そして、また売上の相手先ですが、ここでも変わっている点があります。
直前期ではほぼ100%がアステラス製薬が相手の売上で、当期の第一四半期では、エーザイが取引先として増えましたが、2社で100%です。
ごく一部の取引先とで売上が成り立っている会社ということになります。(というか上場審査でここ問題にならなかったのだろうか?)
せっかくなので、BSもちょっと見て見ます。
直前期に大きな増資をした影響もあり、現預金が豊富にありますが、基本的にあまり資産がない状態です。上場してこれから資金を使って採用や設備投資などをしていく感じなのでしょうか。
このようになかなかユニークな感じの会社なので、これからちょっとウォッチしていこうかなと思います。