分析記事と株価の動き
今回は、個別企業の株価について触れていますが、株式投資に対しての勧誘等の目的ではありません。
前回、日経の記事について少し分析してみました。
そして、日経の記事で、「無形固定資産倍率」ランキングが1位のキャリアインデックスの状況についてみてみました。
この記事が掲載されたのが、連休中の9月22日で、休み明けの23日から25日までが株式市場が開いている1週間の期間でした。
下図が1週間の株価の動きです。(Yahooファイナンスより)
23日以降、取引量も増加して、株価が急に上昇しています。
23日の市場始まり時点で、こういった記事もアップされていました。
例の日経の記事だけでなく、他の要因もあったのかもしれないですが、もし仮に記事がこの「買い」の要因だとしたら、記事が大きな影響力を持っていたことになります。
ただ、私もnote中で記載したように、ランキング1位の要因となったキャリアインデックスの無形固定資産は「顧客関連資産」であり、広義の「のれん」あるいは、「のれんもどき」とも言えるものです。
今回の日経の手法では「のれん」は除いて計算した、という記載がありますが、自動的に「のれん」の科目でソートしただけだと思うので、そういう意味ではちょっと統一感にかける分析ではあります。
そして、そこに検証があまりされないまま、無形固定資産が多くて投資を頑張ってる会社だ!として見られて株価の上昇を呼び込んだとすると、ちょっと面白い現象というか、何か考えさせられる気もします。(たまたまこれまで低い株価で放置されていたのが、注目を浴びて改めて価値を評価された、ということもあるかもしれません)
ちなみにランキング2位のガーラは株価にはほとんど影響していません。
倍率ランキンが高い理由はこちらでも書いた通りなので、業績から判断してあまり買いたい会社とは受け止められなかったようですねΣ(´□` ) ハゥ
まあ、別に日経の記事をけなすつもりはなく、会社の事業そのものが急に変わった訳でもないのに、データの出し方・見せ方次第で、受け取り手に与えるインパクトが発生し、企業の株価にも影響を与える場合もある、ということでしょうか。
今後、こういう視点での分析方法をやってみるのも面白いかもしれないですね