電子ノベルについて

以前、電子コミックについて成長しているという記事をこちらこちらで書きました。

LINEノベルというオンライン上での小説の販売や作家が作った小説の投稿ができる電子ノベルのサービスがあります。

最近、こちらのサービスが8月で終了するというニュースがありました。

昨年4月にサービスを発表し、同年8月から運営しておりました小説投稿プラットフォーム「LINEノベル」(以下「本サービス」といいます。)について、今後の事業方針など様々な要因を踏まえて検討を重ねた結果、誠に残念ながら2020年8月末を持ちまして、サービスを終了することとなりましたのでお知らせいたします。

これについては、こういった分析記事が出たりしています。

つまりLINEノベルが苦戦した理由のもっとも大きなものは「機能」の差ではない。

として以下のような事柄が書いてあります。

スマホで読むのに最適化されたウェブ小説の世界が「なろう」などにはすでにあるのに、LINEノベルは紙ベースの体質のままウェブ小説界に参戦してしまった。これが「小説を読んでもらうサービス」として伸び悩んだ理由の本質だろう。

電子ノベル分野については今まであまり注目してこなかったので、正直この説明が的確なのかどうかは判断できませんが、紙のビジネスを内容をそのまま電子上に移し替えれば電子ビジネスが成り立つわけではない、というのは感覚的に理解できます。

そして、リリースからサービス終了までの期間について触れられています。

ところが1年でジャッジが下されてしまった。ネットビジネス的には1年は短くないが、小説ビジネス/ウェブ小説発のIPビジネスの時間軸としては短すぎる。

1年ちょっとでのサービス終了判断は、スマートフォンゲームなどではよくある話ですが、この分野ではもう少し時間をかけて長期スパンで手がけるビジエネスだったというところでしょうか。

そして、推測するに、YahooとLINEとの経営統合が影響しているのではないでしょうか。経営統合に向けて不採算事業の見切りを早めにつけておく動きがあり、それによって収益化までの長期間を待つことができなかったのかな、という気もします。

とはいえ、電子書籍分野は今後の成長分野ではあると思うので、また別の形で小説関連ビジネスも電子化が拡大していくのではないでしょうか。


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