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インフェルノイドを使おう!

割引あり

はじめまして、九山しかと申します。
インフェルノイドというデッキが好きで長らく使っているものです。

今回マスターデュエルにおいてインフェルノイドの新規組が実装したとのことで、改めてインフェルノイドを布教するべく自分が知っていることをまとめます。
非常に構築の自由度が高いデッキなので、今度とも研究が進むことを願って書かせていただきます。
よろしくお願いいたします。

当記事ではOCG・マスターデュエル両方でインフェルノイドを楽しんでいただけるよう、どちらについても記述いたします。
また、インフェルノイドを触ったことがない方に向けた入門書を意識して書き上げたものになります。
既にインフェルノイドを使っている方には知っている内容ばかりになると思いますが、温かい目で読んでいただけると幸いです。


①インフェルノイドについてのざっくり概要

・インフェルノイドという集団の特徴

インフェルノイド(以下ノイド)は特徴的な共通の召喚条件を持っています。

このカードは通常召喚できない。

自分フィールドの効果モンスターのレベル・ランクの合計が8以下の時、自分の手札・墓地の「インフェルノイド」モンスター〇体を除外した場合のみ手札(・墓地)から特殊召喚できる。

テキスト外の召喚条件を持ちます

ほとんどのノイドが通常召喚できずチェーンブロックを組まずに特殊召喚できる召喚条件を持ちます。
この共通効果により大量の墓地肥やしと相性が良く、如何にたくさんのノイドを墓地に送り、ノイドの枚数をしっかり管理しつつ展開していくかが重要なデッキとなります。

・魔法が強いデッキ

後述の構築理論でお話ししますが、魔法カードを強く使うデッキです。
上記の通りノイドは墓地に沢山あると嬉しいので、墓地にカードを大量に送る魔法を採用し、物量で状況を解決していきます。
そのため魔法カードの通りがいい環境だと非常にノイドにとって良い環境と言えるでしょう。

②構築理論

・はじめに

ノイドはデッキ構築の段階が最も勝率に関係します。
プレイや対面へのセットプレイも大切ですが、何より構築を正しく洗練していきたいデッキです。

・インフェルノイドのデッキ理論

①でお話しした通り墓地のノイドをリソースとして展開します。
その関係上、「手札に来たノイドは墓地にあるノイドとほぼ同価値になるため、結果として手札にノイドはあまり来てほしくないです。」

しかしながら、「ある程度のノイドがデッキから墓地に落ちないと展開できない関係上、デッキに一定数以上のノイドを採用しなければなりません。」

つまり、ノイドが手札に来てほしくないのにノイドをいっぱい入れないといけない、という矛盾が発生します。

これを解決するために「デッキ枚数を多くしてノイドを一定以上採用しつつノイドを引かないようにする」というデッキ構築形態をとることが多いです。

端的に言うとノイドは60枚の構築を推奨します。

・インフェルノイドの枚数比率

ノイドは平均2枚のノイドを使って1枚出す計算でモンスターを展開していきます。
3ノイド=1展開、1試合で平均4体くらいノイドを出せば大体勝ちます(詳しくは後述)
つまり「墓地に12体くらいノイドが落ちれば4体分確保でき勝利に近い」ということです。

そしてデッキ内のノイド採用枚数ですが、「名推理」や「モンスターゲート」、「隣の芝刈り」で大量に墓地送りを行う関係上、たいていの試合でデッキの2/3が墓地に送られます。
つまり
12×3/2=18枚
くらいノイドを採用するとちょうどいい計算になります。

しかしながら、ランダムな墓地送りに頼りがちな関係上、計算通りの枚数を採用しても下振れた枚数に偏ったら勝てません。
なので18より少し多い20前後がデッキ内の適正なノイドの枚数になることが多いです。

・芝刈り名推理モンスターゲートにおける期待値理論

ノイドにおいて大量の墓地送りをランダムに行う3大魔法です。
隣の芝刈り(以下芝)、名推理(以下推理)、モンスターゲート(以下ゲート)の三種です。

最強
最強
最強

・芝
相手のデッキ枚数との差分を落とすカードです。
基本的には20枚前後を送ることが多いです。

・推理ゲート
通常召喚可能なモンスターが捲れるまでデッキから墓地に送るカードです。
ランダム性が高く、このカードの期待値を正しく計算することが重要です。

☆推理ゲートの落ちる枚数の期待値の大体の計算方法

 デッキ枚数 ÷ (デッキに残ってる通常召喚可能なモンスターの数+1)

これで大体落ちる枚数の期待値の数になります。
例えば、デッキ枚数54、デッキ内の通常召喚モンスターが2の場合
54÷(2+1)=18
となります

ここで注意したいのが、デッキ内の通常召喚モンスターがたったの2枚の場合でも期待値的には芝の方が落ちる枚数が大きいことです。

ということは、「たいていの状況では芝が一番落とせるカード」ということになります。
期待値を大体で良いので計算しながら魔法カードは発動していきます。

構築では推理ゲートの期待値を意識してデッキを組みます。
初手で推理ゲートを引いた際、何枚落とせるかを考えます。

例として、通常召喚モンスターを3枚採用した構築を作ります。
その際先攻で推理ゲートを打つと期待値は
55÷(3+1)=大体14
となります。
ここで、ノイドの採用枚数の話が絡んできます。
メインにノイドを20枚採用したとすると、「落ちるカードの1/3がノイドになる」期待値となります。
つまりこの構築における推理ゲートの「ノイドが落ちる期待値の枚数」は大体4~5となります。

先ほど3ノイド=1展開と話したのでこの推理ゲートは1.5体分のノイドが生成される、という期待値になります。

こういった風に「構築前提でどの魔法カードを打つとどのくらいノイドが落ちるか」「その魔法カードの火力がどれくらいの期待値なのか」を計算して構築していく必要があります。

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