ミシェル・ルグランとフィリピン人作曲家
エールフランスが今日(2022年5月11日)アップしたCM。エッフェル塔の鉄の階段を駆け上がる赤いドレスの女性が印象的な短編。使われている楽曲はミッシェル・ルグランが作曲したアメリカ映画「華麗なる賭け」のテーマソング「風のささやき(The Windmills of Your Mind)」のフランス語版(Les Moulins De Moncceur)。
僕の永遠のアイドルで、フィリピンを代表する女性作曲家、 Cecile Azarcon Inocentesは影響を受けた作曲家の一人にMichel Legrandを挙げていた。
そういえば、この曲も、Cecileの1984年の名曲Ikaw ang lahat sa akinにどこからでも繋がる(ディスコDJの繋ぎ的に(笑)。
楽曲だけを聴いて、すぐにMichel Legrandを思い浮かべるのは難しいけど、フィリピンのコンポーザーがフィリピンの中にとどまり純化するのではなく、いろんな国のいろんな音楽家の影響を糧にすることで「フィリピンの美しい名曲」を生んだと思えば、フィリピン人作曲家のボーダレスでハイブリッドな感性こそが「フィリピン人アーティスト」の魅力であるように思う。
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