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化学の力で未来をつくる!学科PV誕生秘話 <物質生命化学=物質化学+生命化学>

物質生命化学科とはいったい何を研究している学科なのか?わかりやすく伝えるため、思い切ってPVを作ることにした。しかし、制作会社との打ち合わせ段階でも「わかりにくい」という意見はもともとあった。おそらく皆さん「物質に生命がある?」とか、「何かの化学物質に生命を吹き込む?」みたいなイメージなのではないだろうか。

そうではなく、物質生命化学科は応用化学全般を網羅し、モノづくりを主体とした研究を行っている学科である。ひと言でいうと「化学の力でモノづくり」をめざしている。
そのことを明確に伝えるため、2本立ての内容でいくことにした。そう、タイトルにもある、(1)物質化学+(2)生命化学=物質生命化学である。

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(1)の物質化学とは、マテリアル、つまり材料化学である。いろいろな人工物に使用される材料を研究する分野で、神奈川大学では物質生命化学科の前身時代から、研究成果 (三相乳化) が化粧品に使われたり、ノーベル賞候補 (光触媒) になっていたりする、当学科のストロングポイントである。
もう一つが、(2)の生命化学、いわゆるバイオである。今後も当学科では大きく発展していくであろう研究分野であり、筆者も2018年度から研究室を立ち上げ、遺伝子組換え実験を開始している。

PVでは、一般的に身近でわかりやすい題材として、リチウムイオン電池と納豆菌をそれぞれ取り上げることにした。これなら無機化学と有機化学や、金属と高分子の対比、両立にもなる。
また、研究テーマや研究成果を細かく説明するのではなく、夢や希望を語ることで、たとえフワッとした感じになったとしても、ワクワクさせるような内容になるようにした。

このような一連のコンセプトで撮影を開始することとなったのだが、コロナ禍の影響で当初予定していた学生が参加できなくなるなど、撮影自体はそれほど順調ではなかった。しかし、最終的にはクオリティの高いPVが出来上がったと思っているがいかがだろうか。このPVを見た一人でも多くの生徒が物質生命化学科に興味を持っていただければと切に願っている。

最後に皆さんへ、物質生命化学科は半数以上の研究室が科研費を獲得したり(これはかなりすごいことです)、それぞれの研究室がたくさんの論文を発表したりしている、由緒正しい正統派のガチンコ教育研究学科なんですよ!と、もう一度アピールしたいと思う。最後まで読んでいただきありがとうございました。

岡田 正弘
工学部 物質生命化学科 教授

【専門分野】 天然物化学,生物有機化学
ユニークな生命現象を引き起こす天然有機化合物の単離·構造決定、化学合成、生合成、機能解明研究。

生物活性物質化学研究室ページ(岡田正弘研究室)

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