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rockin'on sonic

私は風邪にかかってrockin'on sonicに行けず、布団の中でSNSに流れてくるライブ映像をひたすら眺めていた。

私が去年毎朝のように聞いていたDisco2000が歌われ、会場のアラフォーアラフィフの人達が合唱をして大盛り上がりをしている動画を見て感無量だった。

私の世代では誰も聴いてないけど、歌詞を覚えて歌える人がこれだけいるんだ…「僕は君が結婚してるなんて知らなかったよ」って言って盛り上がる世界が確かにそこに存在していたことが確かめられて嬉しかった。

私はこのフェスが開催されると発表され、PULPというアーティストが27年ぶりに来日するということを知ってから初めてPULPを聴きはじめた。

最初はピンと来なかったけど、だんだんとDisco2000のサビがクセになってきて歌詞を調べるようになり、もう自分の手ではどうする事もできない無力感、それをわかっていても手を伸ばそうとする情けなさに心を打たれた。
歌詞を知ってからは歌詞側の気持ちもデボラ側の気持ちも想像してしばらく考えこんだ。
それから毎朝、毎日の帰り道Disco2000を聴きまくって虚しさに浸っていた。

全然洋楽なんて知らないけど、PULPも詳しいわけじゃないけど、生でDisco2000を聴くだけでも18000円の価値があると思ってチケットを買っていた。

結局行けなかったが、rockin'on sonicが開催されたおかげで私はPULPを知る事ができて、PULPを聴いてきた人達がいることも、ジャーヴィス・コッカーがキットカットを配ってハローといううちわを持ってきてくれるサービス精神満載のボーカルだということもわかることができた。

行くことは叶わなかったけどrockin'on sonicが開催されて本当によかった。また開催されるといいな。それと、私が生きている間にPULPがもう一度来日してくれたら嬉しい。

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