心洗われ、シャワー
ショッピモールに行くと心が洗われる。
大はしゃぎをしてる5歳くらいの男の子。水色のTシャツがとても似合っている。ソフトクリーム片手に、満面の笑みでお母さんにありがとう、と言っている。鼻先についたソフトクリームをお母さんが拭ってあげている。大きい紙袋で両手を塞がれているお父さんも微笑みかけている。
私にはお母さんがいない。かといって温かい家庭に憧れがある訳ではない。それは男手ひとつで育ててくれた父親に失礼になるから。温かさはなかったけど、大事に育ててくれた父を尊敬してる。
「ソフトクリームであれだけ喜べる心ってもう戻ってこないんですかね」
すらりと背の高い男性から声をかけられた。
「戻ってこないから尊いんでしょうね」
男性がシャワーを浴びてる途中に、浴室に入るのが好き。大抵、私に優しくお湯をかけてくれる。それが幸せでたまらない。友達もいなくて、趣味もない私はSEXくらいしか楽しいことがない。
正常位の体勢になり、彼の左手を私の首まで持ってくる。徐々に首を絞められ、快感が増してくる。
さっきの少年をふと思い出す。私は首絞めSEXでもしないと喜びを感じなくなってしまった。
ショッピングモールナンパも悪くない。ソフトクリームを食べながら帰る。