やまがた百名山 千歳山(ちとせやま)-市民に愛されている「おむすび山」-
先日、今年初めての登山に行ってきました。
今年最初の登山に選んだ山は、山形市にある千歳山(471m)です。
昨年、買い物で山形市に来た時に、なんだか「おむすび」みたいで、とても山容の綺麗な山があるなぁと思い、帰宅後に調べてみたところ、この千歳山であることが分かりました。
なんでもこの山、山形市のシンボル的な山で、多くの市民が年中登りに来るそうです。
日本百名山には選定されていない低山ですが、高尾山や六甲山、私の地元福島の信夫山のように町の多くの人々に愛されている山は大きな魅力がきっとあるのでしょう。
標高はあまり高くなく雪山初心者の私でも登れそうだと思いさっそく千歳山へ!
今回は、千歳山のメジャールートである千歳稲荷神社参道コースを歩きました。
登山口の近くのこんにゃく屋の隣の駐車場に車を駐めます。まだ朝の8時頃でしたが既に駐車場は車でいっぱいでした。
まず千歳稲荷神社の参道を登っていきます。たくさんの鳥居が並んでいました。階段の雪が凍結しているので、ゆっくり慎重に登ります。10分程登ると、千歳稲荷神社に着きます。今年1年の安全登山を祈り参拝しました(初詣かも汗)。
雪の登山道を進んでいきます。日差しの当たる斜面の雪は融けていますが、ほとんどの道は雪で覆われていました。
朝早くからたくさんの人が登ったり下ったりしています。みなさんの恰好を見るとちょっと家から散歩してきたような恰好の人も何人かおり、地元の方がやはり多いのかなという印象です。老若男女、子どもも大人も老人も雪があろうがなかろうが、千歳山の急斜面をグングン登っていきます。
登山道途中にあった看板に斜度約40度と書かれています。斜度40度となると、この山は相当急傾斜の山なのかもしれません。確かに結構辛いぞ。
とはいえ途中の登山道から見える山形市の眺めは疲れを癒してくれます。
登り始めて40分程度で山頂に着きました。残念ながら山頂の展望はあまり良くありません。そのためか山頂に長居する人はおらず、着いたらみんなさっさと下山してしまいます。
私は片道1時間半かけて車で来て、せっかくなのでもう少しゆっくりしていきます。山頂近くに見晴らし台があり、そこでちょっと早いお昼ご飯を食べました。
ガス缶が切れていたため、今回はモンベルのサーモボトルに熱湯を入れてきました。数時間経ってもカップラーメンを作れるほどお湯は温かく、このボトルの保温性には驚きます。
雪景色を眺めながら食べるカップ麺は、なぜこんなにも家で食べるカップ麺より美味しく感じるのでしょう。あっという間に平らげて、下山開始です。
雪の急斜面ですので、一歩一歩慎重に歩を進めます。今回は軽アイゼンを持ってきましたが大活躍です。ザクザクと雪に刺さる感触が何とも心地よく、加えて安心感を感じながら下山できました。
山頂から約30分ほどで下山。全行動時間は1時間42分と、それほど長くはなかったのですが、不思議と山に登った充実感はかなりありました。山頂直下の急斜面は程よく体を疲れさせてくれますし、山形市を一望できる景色が自分の足で標高を稼いだ実感を強く湧かせてくれます。
家の近くに千歳山のような山があったら毎日でも登りたくなってしまうかもしれません。今回、実際に登ってみて多くの市民が千歳山に登る理由がなんとなく分かったような気がします。
山形といえば蔵王が有名ですが、蔵王に加えて、この「おむすび山」こと千歳山に登り一汗かくことで、より山形の山旅が楽しくなるのではないでしょうか。
今日はここまで。最後まで読んで頂きありがとうございました。