四国を一人旅した理由
数年前の話。思い出すとちょっと恥ずかしい話。
私は当時、大学の同じ学科の子が気になっていました。ただ、その子とはあまり共通点がありませんでした。
なんとか話しかける話題が欲しいと思い、私はあることを考えました。
その頃、私は秋になると遠出の一人旅に出かけることを毎年の恒例行事にしていました。ただ、その年はどこに行くかまだ決めていませんでした。
そこで、その同じ学科の子が四国出身であったことから、その年は四国に行けば良いのではないかと思いつきました。
一人旅に出かけるに前に、その子に四国のオススメスポットを聞くことで、話しかけるきっかけを作るという戦略です。今、考えれば愚かというか、もっと他に日々の学校生活の話題などで気軽に話しかければ良かったなと・・。
何はともあれ、その子からオススメのスポットを聞くことに成功。徳島の大歩危(おおぼけ)・小歩危(こぼけ)を勧められました。
徳島に行く予定を組み、私が前から行ってみたかった愛媛にも行くことに。このときが私にとって初めての四国旅でした。
まず東京から松山行きの夜行バスで四国へ向かいます。そういえば、夜行バスでオレンジジュースがサービスで付いてきました。さすが、みかん県。
松山に着いて、午前中は松山市内を観光しました。
私が愛媛に来たかった理由の一つは、「坂の上の雲」が好きだったからです。以前、NHKのドラマを観て松山に行ってみたいな~と前から思っていました。
ということで、まずドラマにも登場した松山城へ。
大天守からの松山市街地。遠くに瀬戸内海を望むことができました。
松山城のあとは、「坂の上の雲ミュージアム」へ。「坂の上の雲」に出てくる秋山兄弟や正岡子規、近代国家形成期の日本について学ぶことができました。
午後は、予讃線に乗車。ある無人駅に向かいました。
下灘駅で下車。海がすぐ目の前です。絶景です。
いつまでも電車を待っていられそうな景色!
この頃は、ちょうど「インスタ映え」が話題になり始めていた頃。下灘駅はSNSやテレビ等で既に何度か紹介されていて、それで私もこの駅を知りました。この日もたくさんの人が下灘駅に降りていました。
のんびり海を眺めながら帰りの電車を待ち、松山に戻りました。
松山市街のビジネスホテルにチェックイン後、道後温泉に向かいました。
歴史を感じることのできる道後温泉本館。
残念なことに、なぜか入浴した記憶が残っていません。入浴券を撮った写真があるので間違いなく入浴はしていたようですが・・。いつかまた道後温泉に入りに行かなくては。
初日は終了。翌日は、同じ学科の子が勧めてくれた徳島の大歩危に向かいました。
帰りの電車の関係で長くは居られなかったのですが、迫力満点の渓谷の景色を楽しむことができました。
そして、あっという間に私の初めての四国旅は終了。
東京に帰ったあと、私に大歩危を勧めてくれた子に四国旅の感想を伝えました。喜んでくれて、前よりはその子と仲良くなった気がしました。
ただ私は早まりました。
その後、思い切ってその子を食事に誘ってみたのですが、あっさり断られました。
四国まで行ったのに!と当時は嘆いていましたが、今考えると、そりゃあちょっと話しただけでいきなりは・・ってなりますよね。
思い出すと、ちと恥ずかしいですがその子のおかげで四国一人旅を満喫できましたし、不器用男子の私は恋愛の難しさをまた一つ学んだのでした。
今日はここまで。最後まで読んで頂きありがとうございました。