
ミレーのメッシュアンダーを夏コミ(C102)に着ていった件。
本稿は登山(など)向けに開発された、ミレーのメッシュアンダーシャツ(商品名としては「ドライナミック メッシュ」となるか)を着て夏コミ(C102)に参加した感想となる。
コミケ等のイベント参加時にすこしでも快適になれば、と機能性下着の導入を検討されている方の参考になれば幸いだ。
そもそもミレーのメッシュアンダーとは。
今回紹介するメッシュアンダーは、体が発する汗を吸ってどんどん蒸発させることに特化したアンダーシャツだ。
アンダーアーマーの「ヒートギア」であったり、ワークマン等で売られている体に密着するタイプの速乾性下着であったりののさらに下(肌側)に着て、体を快適な状態に保つことを目的としている。
下に写真も兼ねてAmazonの商品ページへのリンクを埋め込んでおく。
良かった点
C102の2日間を通じて上半身については下から、半袖のメッシュアンダー、長袖のコンプレッションシャツ(たしかワークマンで買ったもの)、半袖の開襟シャツ、という重ね着で参加。
これまでであれば、ある程度汗をかくと速乾性であってもシャツが濡れた状態になってしまっていたはずだが、メッシュアンダーでおおわれている部分についてはコンプレッションシャツが張り付く感じが明らかに少なく、快適性がかなり保たれた。
メッシュを構成する糸?の厚みがそこそこあるのでコンプレッションシャツと皮膚が直接触れないような形になるのもよかったのかもしれない。
初日(8/12)午前に東456ホールのトラックヤードで大手列に並んでいたところ、ホール内にいる間にそこそこ湿っていたはずの一番上のシャツが乾くという体験もした。(日差しがあったうえに風が抜けていたのがよかった気がする)
ただ、2日目(8/13)午前のような高湿度環境ではさすがに限界があったのも事実ではある。
驚いたのは2日目が終わって仲間内と居酒屋に入ったときだろうか。
かなり汗で濡れた状態ではあったはずだが、かなりきつめに空調を効かせたお店だったにもかかわらず、胴回りについては汗で濡れた服によって寒くなる、という感覚を感じることがなかった。(袖の部分はだいぶ冷たくなったが)
期待してはいけない点
あくまでも汗をすごい勢いで吸って、すごい勢いで乾いていく、という服である。空調服のように風で涼しくしてくれる服ではない。
暑いものは暑いので、うちわや扇子、ハンディファンはあったほうがよいし、汗もどんどんかくので、水分や塩分の補給は行わなければならない。
良くない点
機能面での文句は特にない。
しかし、着替えている途中でネットミームとしてのKBTIT先生を想起せざるを得ない姿になってしまう点だけは本当にアレである。
実は冬場もおすすめ
汗を吸ってどんどん乾かす、という特徴を持つこのメッシュアンダー。
実は冬コミにこそおすすめかもしれない。
冬場のアンダーウェアとしてすっかり定着したヒートテックだが、許容量を超えて汗で濡れると逆に冷たくなる、また一度濡れてしまうとなかなか元の状態に戻らないという欠点がある。(その点を理由に登山等でヒートテックを着ることはあまりよくないとされている。)
しかし、メッシュアンダーの上にヒートテックを重ね着すると、ヒートテックが汗で濡れるという状況をかなり回避できる。
つまり、温かい状態を維持しやすいのだ。
個人的には、C101(昨年の冬コミ)にメッシュアンダー+ヒートテックという構成で臨んだところ、思ったよりも凍えずに済んだことが記憶にある。
終わりにかえて(似たニッチの商品)
今回紹介したミレーのメッシュアンダーに近い考え方で作られたものとしては、ファイントラックの「ドライレイヤー」という製品もある。
着た時の見た目はこちらのほうがメッシュアンダーに比べてだいぶ穏やかである。(*どちらにせよ単体で着用する想定の服ではないのだが)
ただ、かなり薄手なので耐久性に不安があるのと、コンプレッションシャツと皮膚との間に隙間ができない分(メッシュアンダーは結構厚手である)、ちょっと効果が落ちるような気がしている。
以上「戦場」とは言わないまでも、決して快適な空間とはいいがたい夏冬のコミケを多少なりともマシな状態で乗り切るための参考になれば幸いである。