オーボエのチューブのお話シリーズ ギュルチオ(ギュルツィオ)Guercio

今回から 少しずつオーボエリードのチューブ(staple)の各メーカーそれぞれの特徴を書いていきます。


先日はピゾニーのチューブについて書きました。

ピゾニーは内径が大きいので息が沢山入りやすいです。そして一番の特徴は高音域の音程が取りやすいこと。

特に第2オクターブキーの音域については ものすごく音程が取りやすいです。他チューブは音程下がりますが、ピゾニーは少し高めになりロングトーンも安定します。


今日は、その正反対の特徴のチューブ

ギュルチオ(ギュルツィオ)Guercioです。
昔はグレチオとも呼んでいましたね。


ギュルチオはドイツのメーカーで昔から大変人気があります。その人気の理由は、息の程よい抵抗感、息の跳ね返りだと思います。

ピゾ ニーと比べて内径が凄く狭い、細いので、息の抵抗感が出ます。

内径の大きさによってd10<d11<d12,≪R12 他 があります。

d10が一番細いです。

内径が細ければ細いほど息が入りにくくなってきます。ピゾニーと比べると大変小さいです。

息が入りにくいということは吹いているときに口元でコントロールしやすく、自分で音色を作りやすいです。

暗めの音色感になります。

ピゾニーは明るめです。

ただ音色はチューブの影響もありますが、ほとんどは自分の息のコントロールで音色を変えたりします。

ピゾニーでも息の入れ方によっては暗い音色も出せますし、

ギュルチオでも明るい音を出すことも出来ます。

しかしピゾニーは息が沢山入ってしまいますから、そういうのが苦手、っという人もいます。

オーケストラの2番奏者みたいに 非常に小さい音量で繊細に演奏する場合はギュルチオ シリーズが良いでしょう。

周りの楽器に溶け込むことが出来ます。

ただ一つ、高音域 第2オクターブキーの音程は低めになります。この音域に来たら自分でよりコントロールせねばなりません。

口、喉、等で自分でコントロールします。具体的にここでは説明しずらいので、プロの奏者にレッスン受けましょう。


私がギュルチオシリーズで一番お勧めするのはd11です。

d12が世の中では一番人気なのですが、少しコントロールがし難いのです。

現に当ショップでもギュルチオ シリーズではd11が一番人気です。

ピゾニーでは息が入り過ぎる、2nd奏者で小さい音、周りと溶け込まないといけない、

そういう時に こちらd11をお買い求めください。


またR12も素晴らしいです。D12よりも僅かに内径が大きいので響きが豊かです。

フレンチの輝かしい響きとドイツの暗い感じの響きの中間的な感じがします。

例えがマニアックかもしれませんが、、、

フランス人がドイツ的な響きを出して吹いているような!!ホリガーが しっとりとした音で吹いているような、

フランス人のモーリス・ブルグがドイツ的な音色感、響きで吹いているよう、、

そんな感じです。


当ショップのカテゴリーが分かりずらいですよね、、、すみません。

ギュルチオ シリーズで カテゴリーをまとめてみました。

以下をご覧ください。

暗めな音色感のGuercio(ギュルチオ)チューブシリーズ | 主に絹糸を使用したオーボエリード店kuwanaga oboe reed、クワナガ オーボエ リード (kuwanagareed.theshop.jp)







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