採用面接
採用面接において準備をしておくこが大事なのは言うまでもありません。
ただ、面接する側としては準備してきたものを聞くのももちろんですが、それ以外の準備できなかったことを引き出そうとします。
準備しきたものは、面接ですらすら出てきますし、おそらく起承転結やストーリーを考えてきたのかなという台本みたいなものがうっすらと見えるときがあります。
さらに奥の部分といいますか、その人が元来うちに秘めているものを探したい、出して欲しいと思っています。想定していなかった質問をされたときの回答のスピードだとか、本音の部分だとかを観察しています。
あまりにスラスラと返答があると想定していた質問であったか、元来口が達者でその場しのぎの会話ができる人なのかなというところも観ています。
特に面接でうまく話せていない人や、表現が難しいですがキラキラしていない人は、その人の本当の良いところがが表現できていないと思うので、そこを知りたい、引き出したいと思ってしまいます。
そこで何も出てこなければ、それまでなのですが、たまに光る何かを持っている人がいます。そういうところを見つけたときは少し嬉しくなって深堀りしたくなります。
苦労してきたことであるとか、親に対する感謝の気持ちであるとか、小さいころのある経験が今のアイデンティティの源泉につながっていることであるとか、そういった深い部分を引き出したいと思っています。面接で意外と話せていない人が多いと思います。
私個人的にはガクチカという言葉に慣れないのですが、本来ガクチカは学業であって、アルバイトでもボランティアでもサークルでもないはずです。
もちろん社会にでて、アルバイトやサークルで培ったチームで行動する力であるとか、リーダーになって後輩をマネジメントする力が就職先で役に立つことはあるかもしれませんが、そこ?と思ってしまいます。
これからの世の中、個の力が世の中を変えていくと思います。AIが発達してますますその流れは加速していくのではないでしょうか。
個人として何か長けた能力をつけるために、どうすればいいかを考える方が重要では無いかと思います。オタク気質のある方といいますか、一人でも何か夢中になれることがある人が社会で活躍していくのではないかと思います。
これらの個の力をうまくハンドリングして会社全体の力に変えることができるマネジメント力も重要ですが、そこまでできる人材かどうかは面接ではなかなかわからないと思いますし、そこまでは求めていないというのもあります。
もうひとつ重要なこととして、面接官は、この人と一緒に働きたいと思えるかどうかを観ています。どういうところで判断するかは難しいですが、例えば会社が窮地に陥ったときにこの人なら一緒に乗り越えていけそうかどうかみたいなところを観ようとしています。
逆に応募者も面接を受けるときは、この会社で働きたいというのも重要ですが、この人と一緒に働きたいと思える人がいる会社かどうかも視点にいれると良いと思います。面接で会える人は限られていますが、だからこそ、そこでこの人と一緒に働くのは難しいかなと思う人がいれば、そこはよく検討するべきだと思います。
私自身、そのときの環境や自分がやりたいことを考えて転職してきましたが、直近では、面接で話しを聞いてこの人のために貢献したいと思い転職しました。自分自身がその会社に求められているという前提ではありますが、面接の重要性を感じましたね。
採用面接を少し違う角度から書いてみましたが参考になれば幸いです。
それではまたです。