システム化による弊害?
生産性の向上は企業にとって重要な課題です。日本企業にとっては特にそうではないでしょうか。
会計システムや販売管理、グループウェア、生産管理などシステム化する手段はたくさんあります。
グループウェアはほぼ全社員にかかわるシステム化なので業務効率を大きく向上させる可能性があります。
逆にその影響で薄れていくものもあります。顔を合わせての社内コミュニケーションがそのひとつです。
社内での依頼やちょっとしたメモ代わりにチャットが使われます。チャットは手軽でメールと違い相手が既読したかもわかります。
受け取った側も、既読したことが相手にわかるため比較的早くレスポンスします。
レスポンスの仕方も、文章であったり、顔文字などの絵文字であったりととても便利です。
このメリットが、デメリットになることもあります。顔を合わせてのコミュニケーションが減ることです。
生産性だけを考えると良いことなのかも知れませんが、顔を合わせてコミュニケーションが少なくなることで、相手の人となりがわかりにくいということもありますし、その時の感情や表情もわかりません。
会社は一人で仕事をするところではないので、仲間意識や一体感がある方がプラスであると私は思います。
この仲間意識や一体感やシステムを利用したコミュニケーションだけではなかなか醸成しにくいと思います。
そんな中、最近若い世代が飲みニケーションを見直しているというのをニュースで見たことがあります。
アンケートなどで、お酒の場を通じて仲間とのコミュニケーションが円滑になったと答えている20代もいます。
飲みに行く相手にもよると思いますが、プラスに働くことも多いようです。仕事がやりやすくなったであるとか、普段話さないひとともコミュニケーションがとれるなど。
タイパを重要視する世代にとって会社の飲み会はコスパの悪い最たるものと思っていたかも知れませんが、その後の仕事環境や人間関係にとって最高のコスパをもたらすかも知れないと思い始めてる?かもしれません。
飲み会などでは、仕事の話のほか、家族の話や趣味の話も出てきますし、話す人の考え方や価値観も知ることができます。
自分に合った考え方の人もいるし、価値観がよく似ている人もいるかもしれません。
また、逆に考え方や価値観が全く違った人も出てくるとも思います。
それはそれでマイナスと考えずに、いろいろな考え方の人がいるという勉強になると考えてもいいのではないでしょうか。
その方が人生が豊かになるような気はします。あくまでまた個人的な考えなので皆がそう思う必要はないと思いますが、コミュニティを広げることで新しい発見や、ビジネスの繋がりもできるかもしれませんよね。
システム化することで効率が上がることはいいことであるのは間違いないと思います。
ただその弊害としてコミュニケーション不足になる可能性も秘めています。
AIも同じですが、主体はやはり人だと思うので、うまく利用することがポイントなのかもしれませんね。それではまたです。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?