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好きなインディーミュージックがクリスマスソングだった話

普段聴いている音楽(好きな音楽)が、ギターのメロディが似ていたり、曲の展開が同じだったり、ルーツを辿ったら結局は同じバンドから影響を受けていた、なんて経験をしたことはありますでしょうか?

今回のnoteでは、自分では全く気付かなかった自分が好きな音楽のルーツが、実は以外なところにあった話です。

DJイベントをクリスマス・イヴに開催した

東海地方は岐阜県岐阜市にあるカフェバーaLFFoで、インディーポップやオルタナの音楽をかけるイベント「BIG MUFF」を月に1回定期的に開催しています。

(2024年12月24日に開催した時のフライヤー。元ネタはSHE&HIMのクリスマスアルバム)

この日はクリスマス・イヴ。
しかしクリスマス全開の曲(例えばWham!やジョンレノン&オノヨーコなど)を流していいのだろうかと疑問が浮かぶ。

せっかく毎回インディーポップやオルタナを流しているので、クリスマスソングではないけど、曲調や雰囲気がクリスマスを感じさせる曲をかける、という縛りの中でDJをする形となりました。

しかしこれが自分の好きな音楽のルーツを発見することになるきっかけとなったのは自分でもびっくり。
少し探すだけで出るわ出るわ、自分の好きなバンドからクリスマスソングっぽい曲調の数々。

ということで、今回のnoteでは "クリスマスソングではないけどクリスマスっぽい雰囲気のある曲" をピックアップして紹介します。
(レストランに行き、薄明かりの店内で食事をしている風景を頭に思い浮かべながら紹介する曲を聴いていただけると嬉しいです)

※※先ほど紹介しました岐阜で開催している「BIG MUFF」というイベントですが、とても良い曲が流れ続けるイベントですので、ロック全般好きな方はもし足を運んでいただけると嬉しいです※※


SKEETER DAVIS & NRBQ / Someday My Prince Will Come

"世界最強のロックンロールバンド" こと「NRBQ」が、カントリー界の歌姫「SKEETER DAVIS」を全面サポートしリリースした1985年リリースのアルバムの中の1曲。白雪姫の挿入歌でもあるこの1曲を、見事にパブロック風味に仕上げた名曲。

高らかに歌うSkeeter Davisの美声、NRBQが演奏する一つ一つの音に感じる温かみのある音色。NRBQはクリスマスアルバムも出していますが、基本的にはどの曲もクリスマス感漂う曲であることは間違いありません。

ちなみにですがこのアルバム、約40年の時を経て2024年に当時のジャケット違いでめでたく再発されましたので、お好きな方はぜひ。


ROCKPILE / Heart

・Dave Edmunds(ポールマッカートニー等とのレコーディングにも参加するギタリスト兼プロデューサー)
・Nick Lowe(Stiff Recordsのプロデューサー)
・Billy Bremner(The Pretendersのレコーディングにも参加したとか)
・Terry Williams(The Motorsのドラムやってたってマジ?)

ロックンロール~パブロックの才能が集まったスーパーバンド。こんなのズルいですが当然名曲も多し。

"ツッタン、ツッタン" の心躍るリズムにクリスマスの鐘のように鳴り響くDave Edmundsのギターソロ。NRBQしかり、結局パブロックはクリスマスソングだったんだと実感。

ROGER JOSEPH MANING Jr. / Too Late For Us Now

Jellyfishのキーボードを務め、Beckのバックバンドとしても活躍した偉大なポップ職人のひとり「ROGER JOSEPH MANING Jr.」。

彼が2006年にリリースしたソロアルバム「Solid State Warror」は、カラっとした陽気な部分がありつつも、儚げな心情が海の底に沈んでいくような、一種のBeach Boys要素を含んだ、独特な雰囲気に包まれた大傑作アルバム。

結局はJellyfishも彼のソロアルバムも変わらなく、リズム・独特な曲の表情・コーラス、どれをとってもやはりクリスマスソングになると再認識。


THE FLAMING LIPS / Waitin' For A Superman

サイケデリックでソフトで宇宙感があって、たまに泣かせる曲を書かせたら世界中で右に出るものはいないと個人的に思う大好きなバンドFlaming Lips。

このバンドには珍しく変化球を使わずストレートに進む楽曲。壮大になりあすぎず、あくまで曲の雰囲気を第一に低空飛行で進むバラード曲。

曲全体の足腰を支えるピアノ、数十秒おきに鳴る鐘の残響、そしてウェイン・コインのボーカルがあれば、一人で待っていても必ずスーパーマンが来てくれて素敵なクリスマス・イヴにしてくれるはず。


I AM ROBOT AND PROUD / Save Your Neck, Save Your Brother

カナダはトロント出身のショウハン・リームによるエレクトロ・ソロプロジェクトの「I AM ROBOT AND PROUD」。

歌無しのインスト、電子音で埋め尽くされた楽曲、そんな曲が時には人間の歌声よりも優しく部屋全体を暖炉のように包み込むことが出来ると教えてくれたのが彼の作品。

七面鳥が食べたくても親の顔色を気にして注文したチキンライス。
大人になってやっと七面鳥を食べることができたけど、結局好きなのはチキンライスだったこと。

歌無しのインストだからこそ、子供から大人まで自由の解釈で包み込んでくれる大名盤。

※2025年3月に6年振りの来日が決定。そして8枚目のアルバムも2025年2月にリリースされます。


Beabadoobee / I Wish I Was Stephen Malkmus

フィリピンで生まれイギリスはロンドンで育ち、現在も第一線で活躍する素晴らしいシンガー・ソングライターBeabadoobee。

泣きながらPavementを聴き「スティーヴン・マルクマスだったらよかったのに・・・」と歌う彼女。

Aメロ~Bメロの静かにリバーヴの中をゆらゆら進む感じが、雪をぐつぐつと踏みながら歩く感覚とリンク。サビのバースト具合は、雪が降った時の心情や朝起きてカーテンを開けた時に広がる銀世界を表しているよう。まさに心身一如。


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