覆面ユニットの真相を追え!!
どうしても昔から覆面ユニット(変名バンド)と言った謎に包まれている存在が好きで、その存在を知ったらついつい本当の姿を追い求めてしまう自分がいる。それは音楽だけでなく他の事柄に関しても同じ。
未解決事件、ダークウェブ、Cicada 3301、、、、
取り上げたい事は山ほどありますが、一応音楽ブログとしてnoteを書いていくつもりなので、記念すべき第一回目は私が特に好きな覆面ユニットを紹介していきます。
SILICON TEENS
偉大なるテクノレーベルの一つ「Mute Records」の創始者ダニエル・ミラーが1979~1980年に活動していたテクノポップユニット「Silicon Teens」。
このブログのサムネ画像もそうですが、アルバムのクレジットには4人の写真と名前が表記されています。
しかしその写真に写っている人も名前もこの世には存在しなく、ダニエル・ミラーがたった一人で作り上げた壮大かつミニマルなプロジェクトでした。
もちろんライブを行った記録もなく、残されたのは純度100%のテクノポップレコードのみ。
個人的に人生の中で一番聴いたアルバムは断とつでこのアルバム「Music For Parties」です。
アポジー&ペリジー
「女性ボーカリストと言えば?」の問いに、自分だったら間髪入れず「戸川純」と答えます。
そんなニューウェーブ&テクノ女王の戸川純が三宅裕司(!!)と覆面ユニットとして活動していたのが、この「アポジー&ペリジー」。
7インチ1枚、アルバム1枚、そして「テクノ歌謡 アルファ編」というコンピに参加しています。
7インチに収録されている「月世界旅行」「真空キッス」は日本が産んだテクノポップの大名曲。「月世界旅行」は個人的に細野さんが作曲した中で一番好きな曲です。(作詞:松本隆 作曲:細野晴臣)
余談ですが「テクノ歌謡 アルファ編」のインナーをジャパニーズテクノ狂のジム・オルーク氏が書いています。
アポジー&ペリジー・戸川純・ヤプーズ辺りの愛を1ページにびっしりと書いており、狂気がにじみ出ていて最高。
THE DUKES OF STRATOSPHEAR
XTCの変名としてメンバーのクレジットもご丁寧に変え始動したバンドがこの「THE DUKES OF STRATOSPHEAR」。
サイケと言われてもそんなに詳しくないんですが、ピンク・フロイド、中期~後期ビートルズ、ビーチ・ボーイズ辺りの音楽に、いつも聴くアンディパートリッジのあの声が乗っかっていれば個人的にはもう何もいらないというか、十分すぎるほどの曲のクオリティと1曲1曲のレンジ幅が広すぎて、XTCの延長としても、このバンド単体としても楽しめることは間違いありません。
1985年、1987年に1枚ずつアルバムが出ていますが、2 in 1のアンソロジーが出ているのでそれを買えば十分。
(Discogs見たら2019年にミックス違い、デモ収録版が出ていてビックリしました。https://www.discogs.com/ja/release/14279500-XTC-As-The-Dukes-Of-Stratosphear-Psurroundabout-Ride)
NINJAHEAD
電気グルーヴ 石野卓球の数ある名義の中のひとつがこの「NINJAHEAD」。
1990年代前半にリリースされたコンピ「Dance 2 Noise」シリーズの中の1枚にこのNINJAHEADが収録されています。
(※ちなみにこの「Dance 2 Noise」はシリーズ6まであり、メジャー・インディー関係なく異種格闘技戦のようなごちゃまぜ具合が面白いコンピとしても有名)
そしてこのシリーズの005に収録されているのが、石野卓球の覆面ユニットNINJAHEADの「DO YOU REMEMBER Rock'n'Roll RADIO?」というRamonesの必殺テクノカバーを収録。
天国にいるジョーイ・ラモーンも間違いなく苦笑いするであろう、石野卓球のやりたい放題のミックスに歓喜。
アッパーと脱力を反復横跳びで移動する曲展開と、ZIN-SÄY!の名曲「オールナイトロング」の一節をRamonesのカバーに入れるという暴挙は、一日警察署長と同等の勲章を与えても良いはず。
(↑↑久しぶりに自分のYouTubeアカウント動かしました。今後もアップする予定なのでチャンネル登録してもらえれば嬉しいです)
東京クラフトワーク
東京セックスピストルズ、東京ダムド、、、なぜ日本人はカバーバンドに"東京"をつけるのか未だに分かりませんが、私が敬愛するユニットがこの「東京クラフトワーク」です。
東京クラフトワークの正体は、元電気グルーヴの砂原良徳(まりん)の覆面ソロプロジェクトであり、発表曲は↑で紹介しているコンピ「Dance 2 Noise 005」に収録されている1曲のみ。
しかもその1曲が、Kraftwerk「The Telephone Call」のカバーなんですが、これがまりんのクラフトワーク愛が溢れる素晴らしい1曲になっています。
私が『まりん×クラフトワーク』で好きな逸話がこちら。
本家とまりんverの聴き比べ↓
一音一音に愛が溢れる見事なカバー。
受話器の向こう側に広がる宇宙と電子音が見事にリンクする世界を作れるのはまりんだけができる技だと感じました。
(このカバーを作るにあたって、数々の国に国際電話をかけまくってかなりの額の請求がきたとどこかのインタビューで見た記憶)
あとがき
こうしてみるとかなりテクノ・ニューウェーブよりの紹介になってしまいました。
覆面で活動して誰一人として知られないまま謎に終わる活動を、いつか自分もしてみたいと思いました。
書いていて楽しかったので、バンド編はまたいつか書いてみようと思います。
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