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The Lemon Twigsのライブを見たらひっくりかえった話
The Lemon Twigsについて
アメリカはニューヨークの東に位置するロングアイランドのヒックスヴィル出身『The Lemon Twigs』。
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The Lemon Twigsは右2人のダダリオ兄弟を中心としたバンドです。
ちなみにこのダダリオ兄弟の父親は、なんと1970年代~1980年にシンガーソングライターとして活躍したRonnie D'Addario。
カーペンターズにも曲を提供しているそうですが、なんと言ってもBeach Boys~Beatlesの影響を受けた素晴らしいメロディとコーラス。
これを聴けばLemon Twigsのバックボーンも納得。こんなに素晴らしい曲を直接聴きながら育っていたんですね。
"D’Addario(ダダリオ)" というのはギターを持っている方ならおなじみ、ギターの弦のブランドとしてとても有名ですが、このD’Addarioの本社がニューヨークのロングアイランドにありましたが、こちらから名前をとっているのでしょうか?(本名?)
▼D’Addarioのギター弦製造工場の動画。製造工程が面白い▼
出会い
Lemon Twigsの名前をはじめて聞いたのは、たしか2017年頃にバンド界隈で "Lemon Twigsがかっこいい" という噂がTwitterで出回った時だと思います。
そこからYouTubeを見たり、2018年にリリースされた「Go To School」には、Todd RundgrenやBig Starのメンバーが参加しているということでレコードを買って聴いていた記憶。
2018年には来日もしていて(東京・大阪・名古屋)当時その事も把握していましたが、自分はなんとなく行きませんでした。
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再会
The Lemon Twigsの2ndアルバム「Go To School」以降のアルバムは購入しておらず、4枚目のアルバム「Everything Harmony」をサブスクで少し聴いてたぐらいで、他人から久しぶりに名前を聞いたのは2024年のたしか夏頃。
現在「BIG MUFF」というRockやIndie Popをかけるイベントを3人で定期的に開催しており、そのメンバーが「Lemon Twigsの新譜がめちゃめちゃヤバイ!!」と興奮して聴かせてくれたのがこの5枚目の最新アルバム「A Dream Is All We Know」。
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今まで聴いてきたLemon Twigsはカントリー色強めで牧歌的な印象を受けていたような記憶がありましたが、このアルバムはこれまでとは明らかに違う爽快感、ぴょんぴょんと心跳ねるリズム、ミドル、ローテンポの曲でも腰からもっていかれるドライブ感(重要)がこのアルバム全編を通して感じられました。
2025年の年始に来日するという情報が入る
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(右:EXTRAとして単独公演 2025.1.6東京 / 2025.1.7大阪)
来日があると知ってから最近のライブをYouTubeで見る。
今まで動画でも見た事無かったLemon Twigsのライブは、躍動感に溢れ何より自分達の曲を100%以上にカッコよく見せるパフォーマンスと演奏を楽しんでいるバンドの姿は「これはとんでもないバンドかもしれない…」とストレートに感じた瞬間でもありました。
中でもLemon Twigs名物(?)の、演奏したライブハウスの土地出身のバンドをカバーするということで、ミルウォーキーのライブで披露しているThe Shivvers「Please Stand By」のカバーに心を撃たれたのは言うまでもありません…。
同時期にアメリカやイギリスにいる友達が、彼らのライブをインスタに上げてくれたお陰で、Lemon Twigsのライブを生で見たいという気持ちは確固たるものになりました。
(その時、友達のインスタのストーリーでLemon TwigsがThe Keys「I Don't Wanna Cry」のカバーを披露しており、絶対に生で聴きたかったので大阪ライブ当日にインスタでリクエストをしてしまいました…)
やっと見れたThe Lemon Twigsのライブ
2025年1月7日、会場は梅田クラブクアトロ。
オープニングアクト『The Choosers』のライブ。
音源を以前からずっと聴いていて、一方的にめちゃめちゃファンでした。
言うまでもなくライブは心底素晴らしく、初めて生で聴けた大名曲「Christine」は、気づいたら拳を上げて大合唱していました。
そしてThe Lemon Twigsの登場。
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登場の時の第一印象は、細い!身のこなしが軽い!そしてほとばしる程のスター感。
1曲目は最新アルバムでも冒頭を飾る大名曲「My Golden Years」。
一音目が鳴った瞬間に爆発する多幸感。
ステップを刻みながらぴょんぴょんと楽し気にギターを弾く姿、目を合わすダダリオ兄弟、ニヤリと笑いながらラインを彩るベース、楽しさを全身で表すドラム。
▼ショートですが当日のライブをアップしました▼
飛んで跳ねて演奏するダダリオ兄弟、ミドル・ローテンポの曲は感情を歌に込めてグッと聴かす姿に、生唾飲み込むほどうっとりした事は秘密です。
曲によっては楽器をシャッフルして演奏しており、同じドラムでも演奏者が変わると全く違う表情になるバンド形態がとても良かった。
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最新のアルバム、前作のアルバムを中心に聴きたい曲を全曲やってくれました。
そして今回のツアーで衝撃を与えたゴダイゴ「Cherries Were Made For Eating(君は恋のチェリー)」のカバー、そして本当に聴けると思っていなかったThe Keys「I Don't Wanna Cry」、ラストにBeach Boys「Good Vibrations」で締め。
大袈裟じゃなく、会場にいた人全員が大満足で心を満たされたんじゃないかと思うほど素晴らしいライブでした。
個人的にはバンドの圧倒的なパワーと表現力に、そのまま後ろにバターンと倒れてしまうほどの衝撃と感動を与えられました。
おすすめ曲紹介
『My Golden Years / A Dream Is All We Know (2024) 』
大名盤の最新アルバム「A Dream Is All We Know」はこの曲から幕開け。
まさにレモンのような爽快感と心地よい疾走感。ストレートに響くリッケンバッカーの音色。
MVでは街中を全力で駆け抜ける4人、草原で演奏する姿、バンドの血肉となったバックボーンの表現が素敵。
『They Don't Know How To Fall In Place / A Dream Is All We Know (2024) 』
こんなにカラフルでポップでコメディなMVを僕は他に知りません。
二重三重にも重なるコーラスはBeach Boysから60年の時を経て届いた贈り物。
カラフルなアイテムはMonkeesが浜辺に置いていった忘れ物。
軒先で猫が日向ぼっこしているような多幸感溢れる名曲。
『Ghost Run Free / Everything Harmony (2023) 』
ライブではダダリオ兄弟の特大ジャンプからスタートする「Ghost Run Free」。
ライブでこの曲を聴いて「なんてエバーグリーンな大名曲なんだ・・・」と打ちのめされ、それから1日に10回以上毎日聴き続けている曲。
Todd Rundgrenのような胸を突くイントロ、The La'sのサビ、後半に飛び出すCheap Trickの高音コーラス。今までのRockの歴史を3分10秒に詰め込んだ宝箱。
あとがき
心の底から感動したライブを見せてくれたThe Lemon Twigs。
ライブから数日経った今も、彼らが演奏する光景は目に焼き付いていますし、さらにファンになり過去のライブ動画を見漁ったり、鼻歌を歌いながら料理作ったりしています。
今すぐにでもまたライブが見たいので、また単独なりフェスなり来日して4人の音を聴かせて欲しいのが本音ですかね…。
このnoteを見た事によって、ひとりでも多くこのバンドの魅力が伝わり、レコードを買ったり音源を聴いた方が増えると嬉しいです。
私の気持ちが届きますように!!!!!!!
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