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テレビ業界に潜む裏方の好きな音楽の正体を暴いてみる
マニアックな音楽やバンドが好きな芸能人がいるという情報、昔は雑誌のプロフィールやインタビューで見ることもちらほら。
今では芸能人本人がSNSで音源の写真やライブ写真をアップすることで、その人がどのような音楽が好きなのか知ることができます。
しかし今回のnoteで取り上げるのは、芸能界の裏方(特にテレビ業界)に潜む人の音楽的な趣味趣向についてです。
そんなテレビ業界の裏方に潜む人の表現方法の一つが、自分が担当している番組内に、好きなレコードジャケットをパロディとして忍ばせる方法(レコードサブリミナル効果)があります。
そんなテレビ業界の方が一瞬のサブリミナルで表現欲を満たした場面を紹介します。
バナナサンド (TBS)
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2020年からはじまり今もTBSで放送されている番組です。
画像の通り「バナナマン」「サンドウィッチマン」2組のレギュラー番組で、毎回違うゲストとのトーク中心のバラエティ番組。
このバナナサンド番組放送中、一瞬現れるサブリミナル画像に驚愕。
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何気なくテレビを見ている時間、視界の中心にこの画像が0.5秒写りパニック状態。サブリミナル効果抜群。番組プロデューサーもしてやったり。
こちらの元ネタはイギリスのロックバンド「blur」のベスト盤です。
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左下に描かれた設楽の顔の角度といい、全体的なバランスといい完全にプロの仕事。
こんな事できるのって番組のプロデューサーやディレクターしかいないですよね?このパロディ画像を一瞬映したいためにお金を払ってイラストレーターに発注したと想像すると、ほとばしる程のblur愛が感じられます。
そして一番思うことは、これの発案者と描いた人を教えて欲しいですね…。素晴らしい仕事に脱帽です。
ガチンコ!(TBS)
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1999年からTBSで放送され一世風靡したバラエティ、リアリティ番組「ガチンコ!」。
TOKIOが司会を務め「ガチンコ・ファイトクラブ」「ラーメン道」など、今となっては考えられない企画ばかりでしたが、話題が話題を呼び一大ブームになっていました。
そんなこの番組のオープニングで一瞬流れたのがこの映像。
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????!!!!
誰が好き好んでこのパロディ画像を作ってるのか、そんな奇人がいるなら教えて欲しいです。
TOKIOもバンドをやっているので繋がっているかと言えば、すごい細い糸で繋がっていないこともないですが、この画像の元ネタはドイツのテクノ王「KRAFTWERK」の「THE MAN-MACHINE」です。
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↑のblurと比べると再現度は低いかもしれませんが、音楽性も人数も違うのにパロディをしようとした心意気に盛大な拍手を送りたいです。
KRAFTWERKの存在をTOKIO本人達が知っているか分かりませんが、長瀬君がKRAFTWERKのライブ映像見たらハーレーから落っこちちゃいますよね…。
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ですがこのパロディ、実はここで終わりではなく、さらにこのガチンコのパロディをさらにパロディした傑作がこちら。
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お笑いに100%特化したWebメディア「オモコロ」の動画編集・ライターの方が、KRAFTWERKをパロディしたガチンコをさらにパロディしたオモコロ編集部のメンバー画像。
まさにパロディオブパロディ。クラフトワークの三段活用。
本家よりもガチンコverをパロディするスローカーブ具合に拍手喝采。
これは「ガチンコ!」のOPのパロディなのだけど、「ガチンコ!」のOPもクラフトワークのジャケットのパロディなので「パロディのパロディ」というめちゃくちゃややこしいパロディ。自分でも何言ってるかわかんなくなってくる。 pic.twitter.com/dwkSMvJ1uA
— 電気バチ (@dnkvt) November 11, 2022
人志松本のゾッとする話(フジテレビ)
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「人志松本のすべらない話」のスピンオフ番組として放送されたシリーズの中のひとつがこの「人志松本のゾッとする話」。
かまいたちの山内が、霊感が強いNSCの同期と一緒に友達の家に行き、CDラックから手が出ているのが見えたという話(めちゃめちゃ怖い)をしている最中のひとコマ。
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左下に表示されたCDラックの拡大画像がこちら。
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CDラック部分を拡大するとたしかに見える5枚のジャケット画像。
ぱっと見て私が分かったのは、上段右の「This Heat」、下段中央の「KRAFTWERK」のみ。
昔動かしていたTwitterのアカウントでこの疑問を呼びかけ、判明した5枚の音源。ぱっと見ただけでこれが分かったらあなたは相当な音楽マニアだと思います…。
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左がテレビ放送の拡大画像、右がジャケットをはめ込んだ編集画像です。
上左:Björk / Homogenic
上右:This Heat / s-t
下左:平沢進 / 白虎野
下中:Kraftwerk / Computer World
下右:King Crimson / 太陽と戦慄
こんなん分かるかい…。しかし好みはすごい伝わってきます。むしろ美味しいお酒が一緒に呑めそうな予感すらします。
何がどういう考えでこの発想に至ったのか分かりませんが、当時この番組の担当だった偉い方(?)が、自分の音楽の好みを世間に伝える為のメッセージだったのでしょうか…。
なんにせよこの瞬間にかけるこだわり、人が目を向けないようなところにこそ、こだわりを見せるスタンスがとてもかっこいい…。
放送当時から何年経ったかは分かりませんが、このnoteがご本人の元へ届いて答え合わせができれば私も本望です。
いかがだったでしょうか?
テレビ業界の中の人にも、もちろん音楽好きな人はいるわけでそんな方の独特すぎる表現方法はただただうらやましく感じますが、何よりもそれを形にしてテレビでコソっと発信するという考えと実行力がとても素晴らしくロマンがある行動だと感じました。
テレビ業界と音楽、とても密接しているジャンルだと思いますし、ネタもたくさんありますのでまたどこかのタイミングでnoteを書いていきたいと思います。
それでは、また。
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